研究課題/領域番号 |
15330080
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 嘉悦大学 |
研究代表者 |
古賀 義弘 嘉悦大学, 経営経済学部, 教授 (30096812)
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研究分担者 |
渡辺 広明 嘉悦大学, 経営経済学部, 教授 (20210932)
平井 東幸 嘉悦大学, 経営経済学部, 教授 (30228762)
青山 悦子 嘉悦大学, 経営経済学部, 教授 (30296058)
和田 耕治 嘉悦大学, 経営経済学部, 准教授 (00350702)
草原 光明 日本大学, 経済学部, 教授 (10096802)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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キーワード | 東アジア / 北京市 / 寧波市 / 慈渓市 / 無錫市 / 投資促進 / 海外進出 / 空洞化 |
研究概要 |
本研究の主たる目的は、近年急速に成長する東アジアの経済・産業と、その中でも顕著な発展と変貌を遂げている中国に焦点を当て、その中で日本経済や企業がどのような影響を受けているのか、また与えているのかについて色々な角度から調査研究を進めていくことであった。 調査した主な地域は、海外では中国・北京市、同無錫市、同寧波市、同慈渓市、同煙台市、韓国・ソウル市、国内では名古屋市、福井市、盛岡市、宮古市、花巻市、山形市、塩釜市、東大阪市などである。これらの各市の内、中国・韓国では市政担当責任者から産業政策の主要な特徴や課題について聞き取りを行い、また海外からの投資促進担当者からが実施の投資状況の説明を受けて関連する日中企業の工場を訪問して課題を明らかにした。特に投資インフラの整備が急務なこと、経営システム、生産システム、労務管理に多くの課題が横たわっていることが明らかとなった。またその日本を含む海外に積極的に輸出市場を拡大している企業が急速に増大していること、逆に地方政府では農村などからの人口流入による書矛盾が増大するなど、急速な発展にともなう今後の課題も山積するようになってきていること等が明らかになった。 このことは本研究の当初の目的の一つである東アジアにおける将来展望として、「競争と協調」が不可欠であること、そしてこのことは可能な芽をもっていることも証明するものであった。 日本企業や地域の調査では、海外展開による苦境が下請けや労働者への転嫁、産業集積地の空洞化などを明らかにすると共に、産業育成政策に積極的に取組む自治体も見受けられ一定の認識が出来た。
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