研究概要 |
1:日本企業のビジネス・プロセスがグローバルに展開するにつれて、これら日本企業で働く従業員国籍は多様化してきた。本年度は、これら海外国籍の多数の従業員を文化ごとに分類するための基準とその基本的コンセプトを明確にするための理論的ベース構築に当ててきた。そこでは、G.Hofstedeをはじめとして、G.ReddingとB.Steningが編集した,Cross Cultural Management(2003,Edward Elger)Vol.1,Vol.2、に所収されている総計1000頁におよぶ異文化経営に関する論文を代表者および分担者で読み、分類基準に関するコンセプト作りに多くの時間が当てられた。 2:暫定的に作成された文化分類基準にそって、2004年3月に研究分担者の桜井が、担当地域の中東イスラム文化圏のイランに行き、調査を行った。対象企業は、松下電器イラン現地法人ならびに現地サプライヤー企業2社であった。 2004年度は、この調査研究の有効性を確認したうえで、米国、欧州、アジアの松下電器現地法人へのアンケート送付と現地への調査研究を行う予定である。
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