研究課題/領域番号 |
15330090
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
鈴木 豊 青山学院大学, 経営学部, 教授 (00077877)
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研究分担者 |
曾田 一雄 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (30159264)
斎藤 真哉 青山学院大学, 経営学部, 教授 (40215538)
杉山 学 青山学院大学, 経営学部, 教授 (90082734)
筆谷 勇 中央大学, 大学院・国際会計研究科, 教授 (40349238)
隅田 一豊 横浜国立大学, 大学院・国際社会科学研究科, 教授 (00047911)
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キーワード | 公監査 / 政府・自治体監査 / パブリックアカウンタビリテイ(公的説明責任) / 法規準拠性監査 / 業績(行政)監査 / 一般に認められた政府監査基準 / 政策評価監査 / 政策・行政成果報告書 |
研究概要 |
国の政府諸機関及び地方自治体等に対するパブリックアカウンタビリティの履行の為の公監査の一領域である政府監査の要請がわが国においても強まっている。諸外国においては外部監査制度としての政府・地方自治体監査が制度化され、その準拠基準である一般に認められた政府監査基準が設定されている。しかしわが国には「政府監査基準」はない。そこで各研究者が分担して政府監査基準の設定の為の基礎概念について研究することとした。ここでは、パブリックアカウンタビリティの概念、政府監査の目的類型による範囲、保証水準による類型、政府監査人の独立性、政府監査の機能、政府監査と企業監査の異同点、監査類似概念との関係、基礎構造としての監査公準等について検討している。次に政府監査基準の体系として一般基準、労務監査基準、準拠状監査基準、業績監査基準に区分し、各監査の性質、特に共通の概念として対象、保障、独立性、証拠、報告について及び各監査に必要な基準に関して検討し、政府監査基準の体系を研究している。一般基準では、監査人の専門的能力、独立性、専門的判断、品質管理等について、労務監査基準では、労務監査の枠組み、リスクアプローチ、内部統制、ゴーイングコンサーン等について、準拠性監査基準では、法規準拠性監査の位置付け、合法性、合規性監査等について、業績審査基準では、業績監査の目的、業績監査の対象、実施、報告基準等について研究する。更にこれらの研究のためにわが国の政府・自治体の各個別の監査制度及び諸外国、特に英国、米国等のわが国への影響の大きいと考えられる政府監査制度と基準について各研究者が分担して制度、基準、ガバナンス構造及び評価制度等を研究している。2003年度は、上記の各研究者の研究内容の調整のための合体研究会を7回実施している。
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