研究課題/領域番号 |
15330100
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
樫田 美雄 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (10282295)
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研究分担者 |
玉置 俊晃 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (80179879)
寺嶋 吉保 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (20243686)
相野田 紀子 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (50064605)
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キーワード | エスノメソドロジー / 会話分析 / 医療面接 / 心肺蘇生 / OSCE / PBL / チュートリアル / 医学教育 |
研究概要 |
(1)行動科学用の動画データ収集・分析システムの洗練を行った。IOデータのMPEG2ハードビデオキャプチャーbox「GV-MDVD」を用いて、外付けHD(160GB〜250GB)に長時間連続して動画を収録するシステムを開発した。開発にあたっては、『身体障害者授産施設』での試行的録画を素材に機材の整備・設定値のチューンナップを行った。このシステムの特徴は以下の3点である。(1)操作が簡単なため、チュートリアル参加者本人に録画作業を依頼できる(それゆえ、チュートリアルの全ての回に渡ってデータ収集が可能となる)。(2)データのハンドリングが容易である(大型HDにまとめると、100時間のデータもHDひとつになる)。(3)編集が容易である(ダビングが高速かつ容易なため、離れた位置にある複数のデータを比較するような作業が簡単にできる)。但し、以下の2つの欠点があった。(1)作業環境として、高能力のパソコンが必要である。(2)データ破壊時の被害が大きい(実際、外付けHDの転倒によって、採取データの2/3が失われた)。パソコン環境の整備とバックアップ体制の整備が必要であることが分かった。 (2)実際の医療場面に対するデータ収集と検討は2企画並行で進行させた。まず、OSCEについては、某国立大学におけるものを、2004年5月と2005年3月に撮影した。3月の撮影では、「医療面接」だけでなく「心肺蘇生」場面の撮影も行った。また、PBLチュートリアルについては、8月30日から1月21日にかけてのものを継続的にビデオ収録した。.これらの分析のために、それぞれ数度の研究会を開き、データ解析を行った。医療現場でなされているような「略語」の使用(例えば、レントゲン線撮影を「レ線」とするようなもの)を、チュートリアル参加中に文脈に応じてできるようになることが、PBLチュートリアルでなされていることをチュートリアルらしくしているらしいことがわかった。
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