研究分担者 |
玉野 和志 首都大学東京, 都市教養学部, 助教授 (00197568)
浅川 達人 放送大学, 教養学部, 助教授 (40270665)
伊藤 泰郎 広島国際学院大学, 現代社会学部, 助教授 (80281765)
矢部 拓也 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (20363129)
高木 恒一 立教大学, 社会学部, 助教授 (90295931)
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研究概要 |
平成17年度の調査研究は,三つの研究課題の達成をめざして実施された.第一は,昨年度実施した統計的標本調査の結果を分析することである.第二は,東京下町の変容過程と町内会役職者層のパーソナルネットワークにみられる変化を,関連づけて理解するために,荒川区荒川4丁目の一町内会を対象に事例分析を実施することである.第三は,これらの研究成果をまとめ,報告書を作成することである.第一の課題は,福岡市894票,熊本市1021票,徳島市980票,合計2895票の回収票のデータをもとに,パーソナルネットワークを従属変数とし,生態学的・社会構造的変数を独立変数として種々の解析がこころみられ,また「家」規範からの離脱度,青年の自立に関する意見,生活ストレス,外国人への態度などの項目について都市間比較がおこなわれた.有意義な知見,たとえば都市度と友人数に関する知見などが多数,見出された.第二の課題は,町内会所属300世帯に対する質問紙調査と10名の役職者に対する事例調査を実施することで達成をこころみた.事例調査は現在も反復して実施されている.第三の課題は,第一の課題を中心に成果をまとめることで達成されている.
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