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2004 年度 実績報告書

男性のケア意識・職業意識がジェンダー秩序の流動化に与える影響に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15330109
研究機関上智大学

研究代表者

目黒 依子  上智大学, 文学部, 教授 (40053631)

研究分担者 岡本 英雄  上智大学, 文学部, 教授 (20119126)
渡辺 秀樹  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30114721)
矢澤 澄子  東京女子大学, 文理学部, 教授 (00106296)
直井 道子  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10073024)
舩橋 惠子  静岡大学, 人文学部, 教授 (60229101)
キーワード男性のジェンダー意識 / ケア意識 / 父親意識 / 職業意識 / ジェンダー秩序 / 稼ぎ手役割意識
研究概要

本研究の目的は、現代日本におけるジェンダー秩序の変動と男性のジェンダー意識の位相、特に男性の持つケア意識及び職業意識という側面との関係を中心に実証することにある。そのために本年度は、10月-11月にかけて、定性的データを補完するためのケース・インタビュー(配偶者と子どもをもつ40歳代の有職男性を対象)を行った。また昨年度に実施した定量調査データの分析を行い、研究分担者によるテーマ別報告書を作成した。報告テーマは、ジェンダー役割とリプロダクティブ・ライツに関する意識、子ども観、職業と育児に関するジェンダー・バランスの類型、職業変動と高齢者のケア意識、男性の稼ぎ手役割の動揺とジェンダー意識、「男性=稼ぎ手」モデルの揺らぎとジェンダー秩序のゆくえ、である。
先行研究の成果に基づく理論的考察を通して、産む性=子育てする性=ケアする性という連鎖のジェンダー性を確認する理論的作業を実施し、日本社会の強固なジェンダー役割規範やジェンダー分業のしくみが男性の「家族の養い手意識」を維持しながら、それが男性の「父親意識」の維持につながらず、男性の父親意識とジェンダー意識が必ずしも一貫性をもたない、との示唆を得た。本年度に行った定量的分析からこの傾向が支持され、さらに、「稼ぎ手役割」の動揺や「男性=稼ぎ手」モデルのゆらぎ、女性の自己決定権を認めるようなジェンダー観の強さなど、ジェンダー秩序の流動化の進行を示唆する傾向も確認された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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