研究課題/領域番号 |
15330111
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 富士常葉大学 |
研究代表者 |
帆足 養右 富士常葉大学, 環境防災学部, 教授 (70329580)
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研究分担者 |
高田 昭彦 成蹊大学, 文学部, 教授 (50102174)
舩橋 晴俊 法政大学, 社会学部, 教授 (30130751)
田窪 祐子 富士常葉大学, 環境防災学部, 講師 (30329578)
寺田 良一 都留文科大学, 文学部, 教授 (00163923)
池田 寛二 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (60144622)
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キーワード | 環境問題 / 公害 / 社会史 / 環境社会学 / 社会調査 / 飯島伸子 |
研究概要 |
本研究は、環境社会学の発展を社会調査史と理論形成史の両面から総合的に回顧することを目標としており、初年度には、そのための最初の作業として、共同研究者らが集まって、飯島伸子氏(環境社会学会初代会長)が遺された環境社会学の調査資料を体系的に整理分類する作業を開始した。 具体的には、日本およびアジア・太平洋地城における環境・公害問題について実施された40種類以上の環境社会学的調査の資料(ダンボール箱約200箱分)を、調査の種類別に分け、更に、混在する多種多様の資料を、資料の性格・作成主体等によって数段階に細かく分類し、登録するという作業である。調査対象は、水俣・新潟水俣・イタイイタイ病・四日市喘息という日本の四大公害をはじめ、三島沼津のコンビナート反対運動・薬害スモン・むつ小川原開発と六ヶ所村核燃料サイクル施設・東京都の環境問題など、日本の公害・環境問題の歴史上の主要事例のほとんどが含まれており、さらに韓国・中国・オーストラリアなど海外の環境問題も入っている。これらの資料は、富士常葉大学の「飯島伸子文庫』に保存し、整理分類作業終了後は一般にも公開し、学界の共有財産としていく予定である。 共同研究者、研究協力者らが集まって、富士常葉大学で2度にわたる「合宿」の形で実施した整理分類作業を通じ、これらの環境問題およびその社会学的研究についてあらたに振り返り、調査史と理論形成史上に位置付けなおすための基礎となるデータを共通に確認し、検討することができた。また、各自がそれぞれに、日本およびアジア・太平洋地城の環境問題についての社会学的研究を行っており、これらは最終的に年表等の形で集大成することを予定している。
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