研究課題/領域番号 |
15330125
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
宮城 孝 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (70276864)
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研究分担者 |
鈴木 勉 仏教大学, 社会学部, 教授 (20162969)
妻鹿 ふみ子 吉備国際大学, 社会福祉学部, 助教授 (60351946)
高橋 万由美 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (70308104)
永田 祐 愛知淑徳大学, 文化創造学部, 講師 (90339599)
斉藤 弥生 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 助教授 (40263347)
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キーワード | 地域福祉 / 民間非営利セクター / NPO / パートナーシップ / 国際比較 |
研究概要 |
平成16年度は、前年度の研究成果をもとに、新たな地域福祉構築のための民間非営利セクターへの支援手法を開発することに焦点をあて、国内外の動向の分析をとおして研究を行った。その内容としては、まず地方自治体と民間非営利セクターのパートナーシップ形成の手法である。この点については、国際的にこの領域で先進的な試みを行っているイギリスの公民協働を促進する合意形成のプロセスである「コンパクト」の地方自治体における動向分析を行うとともに、最近注目されているわが国の福祉有償運送における運営協議会における公民協働の動向とその要因分析を行った。 またそのほか国際的には、スェーデン、ノルウェー、イタリア、アメリカにおける地域福祉との関連における民間非営利セクターをめぐる動向分析を含めて、我が国における新たな地域福祉を構築するために各種要因を踏まえた手法の開発をめざした。具体的には、小地域を基盤とした福祉コミュニティを構築するための民間非営利組織の組織化への支援手法、地域における共同募金改革のあり方、地方自治体レベルにおける草の根的な民間非営利組織への支援手法、ボランティアマネジメントの政策的な意義づけ等を昨年度行ったフィールドを踏まえながら整理を行った。さらにこのような国際的な比較研究や実証研究を踏まえ、わが国において変動著しい社会福祉等の動向を予測しつつ、今後の地域福祉の有り様とそこにおける民間非営利セクターの位置と役割について一定の理論的な整理を行った。 以上の研究成果を、日本地域福祉学会において6月と11月に広く公開研究報告会を開催し、報告を行った。
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