研究課題/領域番号 |
15330126
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
望月 昭 立命館大学, 文学部, 教授 (00166323)
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研究分担者 |
中村 正 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90217860)
佐藤 達哉 立命館大学, 文学部, 助教授 (90215806)
武藤 崇 立命館大学, 文学部, 助教授 (50340477)
中川 吉晴 立命館大学, 文学部, 教授 (30340475)
藤 信子 立命館大学, 応用人間科学研究科, 教授
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キーワード | 対人援助 / 連携と融合 / 情報データベース(HSP) / 第三者評価 / 援助・援護・教授 / 学融 |
研究概要 |
当研究の目標は、「対人援助」に関する教授・援助・援護という3つの機能を基本単位とし、職制の連携と関係学問の融合を実現し、その学融の解として「対人援助の科学」を生成することである。今年度は、情報アーカイブ(HSP : Human Service Platform)の上で、実際に対人援助に関する情報の蓄積とその分析、そしてそのコンテンツとなる実験的実践が行われた。 1)昨年度から準備を行ってきた「福祉施設における第三者評価」に関しては、解説とともに上記HSP上に動画配信を含め広く公開討論を行った。 2)対人援助実践研究のデータベースについては、「具体的実践データベース(行動系を中心に)」に関するもの130数件、「福祉事例アーカイブ」が30件蓄積され、特に前者については、教授・援助・援護の機能単位による分類をもとにしたメタ分析が行われ、70年代から90年代までの実践研究内容の推移が検討された。その結果、対人援助の「進歩」というものを教授・援助・援護という3つの機能連還の間の重点移動で表現しうる可能性が確認された。 3)今年度から教育場面(養護学校)における情報アーカイブの作成が始まり、K市の教育実践の蓄積がスタートした。 4)機能連還を基本モデルとした実験的実践研究が、(1)障害のある青年を対象とした「学生ジョブコーチシステムの構築」、(2)上記の1)とも関連して、「高齢者福祉施設におけるサービスと行動的QOL」、(3)「ひきこもり」への対処として「はたらく(job)」という事に関して組織的な援助設定を検討する実践グループ「FSJG:ファーストステップジョブグループ」の実践、(4)情報弱者を対象とする専門用語辞書をWeb上で展開する「オレンジ辞書」の実践、などが行われた。
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