研究課題/領域番号 |
15330147
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
伊藤 美奈子 慶應義塾大学, 教職課程センター, 助教授 (20278310)
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研究分担者 |
相馬 誠一 東京家政大学, 文学部, 教授 (20299861)
本間 友巳 京都教育大学, 教育学部附属教育実践総合センター, 教授 (20324717)
戸田 有一 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (70243376)
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キーワード | 不登校 / 保護者調査 / 適応指導教室 / 不登校訪問型支援 / 不登校の予後 |
研究概要 |
本年度は、以下の点から調査研究を行った。 1.不登校保護者に関する調査結果の再分析 不登校保護者4000人を対象に実施した調査結果について再分析を行い、不登校を抱える保護者の意識や学校に対するニーズについて考察を行った。保護者の意識や不安が、子どもの年齢によっても状態によっても大きく影響することが示唆された。また、教師による家庭訪問を希望する声は多く、その希望は教師の訪問実績が多いほど、その訪問を評価する声が高まることもわかった。紀要論文に掲載予定。 2.不登校の「適応の場」としての適応指導教室に関する調査研究 1つは、現地調査の続行である。主に三重県教育委員会との連携の下、四日市市、津市、久居市などの適応指導教室(教育支援センター)の実態調査を実施した。さらに、昨年度行った、全国適応指導教室に通室する子どもとスタッフを対象に行った調査結果について、学会(日本カウンセリング学会)で発表を行うと同時に、論文にまとめた。 3.不登校・ひきこもりへの訪問型支援についての研究 全国で実施されている、不登校・ひきこもりへの訪問型支援の実態と、訪問員の意識に関する実態調査を行った。訪問支援が成果を上げるためには、研修制度やフォローアップシステムが必要であるといえる。現在、結果を分析中である。 4.不登校の予後について研究 全国にある高等専修学校の生徒対象に、調査を実施した。現在分析を進めている。 5.不登校についての各種啓蒙活動 全国教育委員会や、各種学会・研究会で、不登校についての理解や対応について、講演会や事例研究、ならびに研究発表を行うと同時に、各種の雑誌に不登校に関する実践的論文を掲載し、研究成果を発表した。
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