研究概要 |
平成16年度(研究プロジェクトの2年目)の研究目的は、先年度の予備研究の成果の発表と日本における子育て支援のあり方への問題提起、子育て支援従事者の問題意識とニーズの把握、家族支援全体像を視野に入れた心理教育プログラムのモデル作成・実施・成果の検討であったが、ほぼ達成した。実績は以下の通りである。 1)「子育て支援心理教育プログラム研究会」(子育て支援に関わっている臨床心理士・保育士・子ども家庭支援センター・児童相談所のスタッフ中心)を年6回(9/25,10/21,11/20,12/18,1/22,3/12)実施。心理教育プログラムの内容、進め方、スキル向上の検討・研修を行い、現場でプログラムを実践、結果の報告とフィードバックを経て、顕著な障害をもたない子ども(0歳〜中学生)の親を対象とした親の自己理解、親子・夫婦関係理解、コミュニケーションの活性化、親のエンパワーメントを目的とした基本プログラムモデル第1次案を完成。 2)平成15年度に行った国内外の子育て支援・家族活性化プログラムの調査研究の公表と日本の現状・問題点の検討を目的とした講演会、学会発表、シンポジウムを以下の通り実施。 (1)平成16年5月23日・7月18日 IPI公開シンポジウム参加「これからの子育て支援を考える」(司会:平木典子、シンポジスト:飯長喜一郎、中釜洋子、野末武義他) (2)平成16年6月18日 日本家族心理学会第21回大会におけるワークショップ実施。 「心理臨床家のための心理教育プログラムの立て方」(講師:平木典子) 「スクールカウンセラーとしての家族援助」(講師:中釜洋子) 「家族理解・家族援助のためのアサーション」(講師:野末武義) (3)平成16年9月20日 日本カウンセリング学会第37回大会(於明治学院大学)で自主シンポジウム「これからの子育て支援を考える:さまざまな子育て支援の分化と統合という視点から」(司会:飯長喜一郎、シンポジスト;野末武義、平木典子、中釜洋子)を実施。 (4)平成16年11月5日 東京都公立保育園研究会主催研修会「これからの子育て支援」(講師:平木典子) (5)日本女子大学第7回安全保障セミナー「日本における子どもの心の安全」に参加(企画・司会:飯長喜一郎、シンポジスト:平木典子他) 3)国内外の先端的な家族機能活性化プログラムに関する資料の追加収集。
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