研究課題/領域番号 |
15330160
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 都留文科大学 |
研究代表者 |
田中 孝彦 都留文科大学, 文学部, 教授 (60138675)
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研究分担者 |
折出 健二 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20109367)
森 博俊 都留文科大学, 教授 (10145708)
小林 剛 武庫川女子大学, 臨床教育学研究科, 教授 (60020137)
氏家 靖浩 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (10311557)
庄井 良信 北海道教育大学, 大学院, 助教授 (00206260)
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キーワード | 臨床教育学 / 子ども理解 / 地域 / 発達援助 / カンファレンス / 教師アイデンティティ / 生活史・実践史の語り / 教師教育 |
研究概要 |
今年度は、次のような研究会と調査活動を軸に、共同研究を進めてきた。(1)研究会 日時:6月29日11:00〜16:00/テーマ:共同研究の目的と研究計画/報告:田中孝彦。(2)調査 日時:9月22日〜10月6日/テーマ:フィンランドの人間発達援助研究と教師教育改革の動向。(3)調査 日時:12月12日〜14日/テーマ:福井大学教育地域科学部の教師教育改革と臨床教育学。(4)研究会 日時:12月14日/テーマ(1):フィンランド調査報告(一)/報告:庄井良信/テーマ(2):共同研究の到達目標/報告:田中孝彦。(5)調査 日時:2004年3月14日〜16日/テーマ:都留文科大学の臨床教育学の試みと教師教育改革。(6)研究会 日時:3月16日/テーマ(1):フィンランド調査報告(二)/報告:庄井良信・森博俊・田中孝彦/テーマ(2):初年度の共同研究の総括/報告:田中孝彦。 以上の共同研究を通して確かめられたことは、概括すれば次の諸点である。(1)福井大学・都留文科大学の学生・院生教育の試み、実践者と研究者の共同研究の試みなどに見られるように、日本の臨床教育学の研究・教育の動きは、今や、科目の新設などの制度的なレベルにとどまらず、内容を創造する具体的な努力として展開され始めている。(2)そうした臨床教育学の研究・教育の動きは、大学院修士課程を含めた教師教育の改革と結びついた形で進められている。(3)これらの試みにおいては、地域に生きている子どもと住民・援助者・教職員をエンパワーすることが重視され、「地域に根ざす」ということが一つの「原理」とされている。(4)こうした日本の試みとフィンランドの人間発達援助研究と教師教育改革の動きとの間には、大きな共通性がある。 なお、一年間の共同研究の記録として、『研究資料集(1)』(2004年3月刊)をまとめた。
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