研究課題/領域番号 |
15330160
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研究機関 | 都留文科大学 |
研究代表者 |
田中 孝彦 都留文科大学, 文学部, 教授 (60138675)
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研究分担者 |
小林 剛 武庫川女子大学, 臨床教育学研究科, 教授 (60020137)
森 博俊 都留文科大学, 文学部, 教授 (10145708)
折出 健二 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20109367)
庄井 良信 北海道教育大学, 大学院, 助教授 (00206260)
氏家 靖浩 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (10311557)
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キーワード | 臨床教育学 / 子ども理解 / 地域研究 / カンファレンス / 生活史の語り / 発達援助専門職 / 教師の専門性 / 教師教育 |
研究概要 |
次の三つの調査を軸に、共同研究を進めた。 (1)武庫川女子大学における臨床教育学の展開と教師教育の改革に関する調査(6月18日〜20日):武庫川女子大学では、1994年の大学院臨床教育学専攻の開設以来、「教育・福祉・心理を包含する臨床教育学」の構築と、それを教師再教育につなぐ試みが行なわれてきた。これを日本における臨床教育学の研究・教育の構築の動きの一つとして位置づけ、その経過と発生している研究・教育上の課題について調査した。 (2)檜山・上ノ国町の住民・教職員・援助者・行政担当者による子どもを支える共同関係づくりと学校改革に関する調査(9月21日〜23日):上ノ国町教育委員会は、この10年、北海道大学教育臨床心理学・臨床教育学研究グループと共同して、子ども理解・学校改革・子どもを支える共同関係づくりの努力を続けてきた。こうした上ノ国の人々の動きを「地域からの臨床教育学の創造の試み」として位置づけ、その経過と到達点を調査した。 (3)カナダ・トロントにおける臨床教育学の展開と教師教育改革に関する調査(11月21日〜12月2日):トロントのヨーク大学では、Debra Pepler教授らが、同大学のLa Marsh Centre for Research(若者の健康増進と暴力予防に関する研究センター)を軸に、地域の病院・福祉施設・学校などと共同して、子どもたちのいじめ・暴力への対応・予防の実践・研究を進めている。それを臨床教育学の動きの一つとして位置づけ、その実践・研究の内容・方法・概念などについて調査した。 また、次の三回の研究会を持って、理論的課題の整理を試みた。(1)「第一年度の研究の総括と第二年度の研究計画」(6月18日、神戸)(2)「臨床教育学と地域研究-上ノ国調査の課題」(8月27日、札幌)(3)「臨床教育学の理論的問題」(2月5日〜6日、東京) なお、二年目の共同研究の記録として、『研究資料集II』(2005年3月)をまとめた。
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