研究課題/領域番号 |
15330161
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
上村 千賀子 群馬大学, 教育学部, 教授 (70259985)
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研究分担者 |
前平 泰志 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70157155)
笹川 孝一 法政大学, 人文科学研究科, 教授 (70178630)
田中 治彦 立教大学, 文学部, 教授 (50188322)
山田 正行 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (20175665)
小林 敦子 (新保 敦子) 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90195769)
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キーワード | グローバリゼーション / コミュニティ / 行為主体 / 生涯教育 / 成人教育 / ジェンダー / セクシュアリティ / 少数民族 / 平和 |
研究概要 |
平成16年度は、グローバリゼーションの具体的なインパクトとコミュニティ教育の実践の変容を個別の地域の教育内容や方法を分析することによって明らかにした。 コミュニティの現状を調査するため、現地の聞き取り調査や文献調査を行った。タイのHIVAIDS(上村)、中国の少数民族(小林、渡邊)の調査から、市場の自由化・世界化は地域の生活や労働を急激に変容させ、貨幣経済、商品経済のなかに投げ込まれた地域住民、とりわけ女性や子ども、少数民族などに大きな影響を与え、伝統的な生活や文化を解体していく現状が具体的に把握された。新しい開発戦略には新しい教育の戦略が必要とされる。対抗的な教育は地域において可能かが問われるのである。韓国での環境教育と生涯教育の調査(朝岡、笹川)、中国都市部のコミュニティ教育(牧野)の調査、日・中・台の歴史の共通認識と教育(山田)の検討からは、そのような新しい教育が模索されていることが明らかになった。 4月、6月、9月、12月、2月に開催した研究会では、従来の識字教育(リテラシー)という狭い枠を超えて、国境を超える共通の問題群(労働、健康、福祉、平和、エコロジー、ジェンダー、セクシュアリティ、情報テクノロジー、人口問題等)の出現と共に、そのような問題群を学習課題としてコミュニティ教育のなかに位置づけられつつあることを確認し、討議を深めた。 また、研究成果の発表を国内外で行った。キューバでの世界比較教育学会でブータンの子どもの教育について、日本社会教育学会第51回研究大会「グローバリゼーションのもとでの社会教育・生涯学習の可能性:公正なグローバリゼーションと社会教育の可能性」のテーマで成果の一部を発表した(前平、朝岡)。 研究代表者、研究分担者は平成15年度と基本的には同じ役割分担で研究を完成させた。これらの研究の成果を報告書としてまとめ刊行する予定である。
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