研究課題/領域番号 |
15330165
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤川 信夫 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (10212185)
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研究分担者 |
根村 直美 日本大学, 経済学部, 助教授 (10251696)
岡部 美香 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (80294776)
高木 雅史 福岡大学, 人文学部, 助教授 (70242790)
山内 紀幸 山梨学院短期大学, 保育科, 助教授 (10352808)
丸山 恭司 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (30253040)
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キーワード | 優生学 / コロニアリズム / 生殖医療 / 人口政策 / 生命倫理 |
研究概要 |
平成15年度は、「科学研究費補助金交付申請書」に記した研究目的および研究実施計画に従い、以下のような研究活動を行った。 1.平成15年7月26〜27日、大阪大学大学院人間科学研究科で開催した研究打ち合わせ会において、全体計画を確定し分担項目の割り当てを行った。具体的には、藤川信夫、高木雅史、岡部美香が、研究目的(1)の日本の優生思想の歴史に関する研究、根村直美が研究目的(2)の現代の生殖医療技術の発展に伴う優生学論議の展開と現状の研究、丸山恭司が研究目的(3)の現代アメリカの教育政策における優生思想の具体化に関する研究を担当し、さらに山内紀幸が上記の研究目的の(1)と(3)を媒介する役割を担うこととなった。 2.研究の基礎となる文献資料(とくに日本の心理学、医学、法律分野における優生学論議及び欧米の現代における優生学論議に関する文献資料)を収集し、各研究分担者がそれぞれに割り当てられたテーマに関連する資料を分析した。 3.平成15年8月3日から21日まで、研究分担者丸山恭司が、アメリカ、トルコ、ドイツにおいて優生学関連の研究所を訪問し、優生思想の歴史及び優生思想の教育政策面での展開に関する情報収集(一次調査)を行った。 4.専門学会での口頭発表: 高木雅史、学校・家族の関係をめぐる一断面-戦後初期「教育相談」にみる心理学者・教師・親の関係-、比較教育社会史研究会2003年大会(セッション「教師と教職の社会史」)、2003年4月5日、同志社大学 根村直美、WHOの健康の定義、第22回日本医学哲学・倫理学会大会(シンポジウム「健康概念の再検討-幸福と病気の間」)、2003年11月22日、富山大学 5.学術論文の発表:本報告書項目11参照。 6.上記の研究成果を踏まえ、次年度には、調査・研究を深化させるとともに、これまでの暫定的研究成果を専門学会でグループ研究発表として提示することを計画している。
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