研究課題/領域番号 |
15330179
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
濱名 陽子 関西国際大学, 人間学部, 教授 (60164919)
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研究分担者 |
岩井 洋 関西国際大学, 人間学部, 助教授 (30269956)
河野 銀子 山形大学, 教育学部, 助教授 (10282196)
濱名 篤 関西国際大学, 人間学部, 教授 (90198812)
西村 幸満 国立社会保障・人口問題研究所, 第2室長 (80334267)
WILLIAMS Gerald 関西国際大学, 人間学部, 専任講師 (30341035)
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キーワード | 第一世代問題 / カレッジポートフォリオ / 初年次教育 |
研究概要 |
本研究は、(1)大学第一世代の階層的特徴と、彼らが大学入学後に直面するであろう諸問題の分析を担当する「第一世代」班と、(2)多様な学生の社会的背景に対応した学生支援の方法論、中でも学生のカレッジポートフォリオの開発とその有効性についての分析を課題とする「ポートフォリオ」班のふたつに分かれて進められている。 「第一世代」班は、来年度の大学生調査に向け、アメリカと日本の第一世代研究の先行研究の収集、既存の大学生調査の再分析、さらに日本のSSM調査、JGSS調査を用いた両親学歴と子世代の教育・社会経済的地位達成の関係に関する分析を行った。その結果大学第一世代の入学後の学生生活への満足度、大学生活の過ごし方は、第一世代ではない学生に比べ困難を抱える比率が高く、また教育達成への親学歴の効果も根強いことが認められた。このことから、"親学歴""第一世代"という研究の視点が日本においても重要であり、来年度この分析視点に立った学生調査を実施してく際の課題も検出された。 「ポートフォリオ」班は、初中等教育および高等教育でのポートフォリオの活用に関する資料を収集し、併行してアメリカのとくに初年次教育での学生支援方法としての事例を検討した。カナダで7月に行われたFYE(初年次教育)会議に出席し、各国のFYEの実践事例を収集した他、2月末から3月にかけてアメリカのFYEでのポートフォリオ活用の第一人者である2人の研究者を招聘して研究会をもち、学生支援におけるポートフォリオ活用の具体的な実践例を学んだ。これらの成果は、今年度関西国際大学で試行的に作成させているポートフォリオの効果を検証し、今後日本版カレッジポートフォリオのプロトイタイプを作成していく際の留意点を示唆するものとなった。
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