研究課題/領域番号 |
15330185
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
川村 知行 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (10153016)
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研究分担者 |
大悟法 滋 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (20015895)
濁川 明男 上越教育大学, 学校教育総合研究センター, 教授 (10293268)
山崎 貞登 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (40230396)
藤岡 達也 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (10311466)
釜田 聡 上越教育大学, 学校教育総合研究センター, 講師 (60345543)
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キーワード | 国際理解教育 / 異文化理解 / 総合学習 / 総合的学習の時間 / 国際交流 / 地域環境 / 国際理解 / 海外調査 |
研究概要 |
本研究では、国際理解を中心に、環境教育、情報、福祉・健康などの「総合的学習」における諸課題を、身近な素材が豊富にあるはずの学校現場の「地域」フィールドに着目し、研究仮説として「地域環境人間学研究」という総合性において追求し、内容構成と構成方法を考察するため、フィールド実地研究に置き、むしろ諸外国における地域実態を把握し、日本における地域実態との比較研究という方法による実践的調査研究を推進することにした。フィールドの体験から出発し、学習を展開させた上で、またフィールドにもどることができる「地域教育力」を伴う「異文化理解」の学習内容の構成を明らかにすることで、日本の取るべき国際理解教育をプログラムしようという意図のためである。 そこで、地域環境人間学研究の最初の調査地として、この間、先進的地域としてのU.KとU.S.A、途上地域としての中国、韓国を選び、現地における国際理解および日本理解の教育プログラム調査を実施してきたが、今年度は、中国、韓国に焦点を定め、台湾、シンガポール、ニュージーランドを含めて、アジア・オセアニア地域で海外調査を実施した。 とりわけ、韓国については、15年度に引き続き、韓国教員大学校(忠孝北道清州)との十年に及ぶ教育研究交流の実績から、「日韓の相互理解と国際理解教育」というタイトルで日韓シンポジウムを開催することができた。「韓国の教育現場における『日本』の現状と課題」、「韓国の都市の景観」、「美術史から見た日韓文化交渉における課題と意味」をめぐって報告があった上で、国際理解教育の今日的課題について、日韓の研究者による活発な討論を行った。なお、シンポジウムの準備・運営・及び記録は謝金による通訳・翻訳・文字おこしを伴ったが、記録報告をまとめることができたため、当初にはなかった年度途中の16年度の成果として中間報告書を公刊することができた。
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