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2005 年度 実績報告書

視覚フィードパックにおけるフラットシンギングの測定と治療法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15330187
研究機関愛知教育大学

研究代表者

村尾 忠廣  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (40024046)

研究分担者 小川 容子  鳥取大学, 地域学部, 教授 (20283963)
新山王 政和  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (10242893)
キーワードフラットシンギング / シャープシンギング / 視覚フィードバック / 矯正フィードバック / ターゲットモデル
研究概要

最終年度となる平成17年度の研究は,1)熟達歌手におけるフラット・シャープシンギング事例と,2)学習者のフラット化の治療の2点中心に研究と実践をおこなった。具体的にはハンス・ホッターのフラット,フィッシャー・ディスカウのシャープシンギングの歌唱を分析した。この分析では,CSL4400を用いて研究者による測定と新しく購入したMelodyne2.6による自動測定の結果を比較した。一方,治療法の研究では,Protoolsにautotuneをアドインしたシステムを用いて,被験者のフラット化した部分を矯正し,この矯正した歌唱をターゲットモデルとする,というアクションリサーチをおこなった。これは非常に効果的な方法であり,国内,国外での学会発表,講演では非常に注目され,大きな反響をおこした。また,フラットシンギングの著しい声楽専攻の大学院生にはMelodyneによる視聴覚フィードバックをおこなった。演奏曲目すべてをMelodyneでピッチ分析し,どういう条件のもとでフラット化が生じるか,その原因について視覚的分析をもとに追跡しながら,矯正モデルをつくっていったのである。この研究を通じて視覚フィードバックによる歌唱教育が調子外れのレベルから専門教育においても有効であることが明らかになった。
今年学会研究発表おこなったのは,音楽表現学会静岡大会(村尾),音楽教育学会沖縄大会(新山王政和,村尾,小川),音楽教育学会妙高セミナー(村尾),APSMER2006シアトル大会(村尾,小川)である。この他,上海音楽院と中国音楽院で今回の一連の研究についての講演をおこなった。これらの研究発表をもとに科学研究費による成果報告書を作成した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 伴奏のキーに対する熟達歌唱者の「フラット認知シャープ・フラットシンギング」について2005

    • 著者名/発表者名
      村尾忠廣, 夏目佳子
    • 雑誌名

      日本音楽教育学会第36回大会発表資料

      ページ: 22

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Melodyneによる<音楽訛り>のコピーと矯正フィードバックによるフラットシンギングの治療2005

    • 著者名/発表者名
      村尾忠廣
    • 雑誌名

      日本音楽教育学会第8回音楽教育ゼミナール発表資料

      ページ: 13

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] フラットシンギングから三味線の糸の上に乗るシャープシンギングへ2005

    • 著者名/発表者名
      村尾忠廣
    • 雑誌名

      音楽表現学(日本音楽表現学会) Vol.3

      ページ: 66

  • [雑誌論文] モデル音の違いによる微小ピッチ知覚の異る様相について2005

    • 著者名/発表者名
      新山王政和, 伊藤直美
    • 雑誌名

      日本音楽教育学会第36回大会発表資料

      ページ: 21

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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