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2006 年度 実績報告書

書字行為と言語能力の発達との関係に関する経年的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15330193
研究機関長崎大学

研究代表者

鈴木 慶子  長崎大学, 教育学部, 助教授 (40264189)

研究分担者 小野瀬 雅人  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (40224290)
仲 真紀子  北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00172255)
松本 仁志  広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (40274039)
宮原 末治  長崎大学, 工学部, 教授 (00295099)
千々岩 弘一  鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 教授 (90163724)
キーワード文字を書く / 作文 / 話を聞く / 英単語 / 丁寧 / 個人特性 / 発達 / 筆者識別
研究概要

1.最終報告書(冊子体)の発行
H19.3に、下記のような章立ての研究成果報告書(A4版、全146頁)を発行した。
序(鈴木)
§1 英単語は丁寧に大きく書けばよく覚えられる (仲、竹田、松林、波多野)
§2 小学生児童における「聞く」ことと「書く」ことの関連性に関する研究
-校長先生の話を「聞く」ことが、「書く意識」と「書く力」に及ぼす影響を中心に-(小野瀬、鈴木、久米、岩尾、松永)
§3 ラウンドテーブルの記録
「聞く」活動と、言語能力の発達の関係 -三島小の事例を中心に-(鈴木、小野瀬、田中、長田)
§4 書写教育において字形の個人特性を学習内容化することの意義と可能性
-書写教育の規範性との関わりにおいて- (松本)
§5 カテゴリカル平均パターンを用いたオンライン筆者識別 (宮原、滝川)
2.成果と課題
1)英単語の学習では、書いて覚えるという方略は一般的であるが、書いて覚える効果については、先行研究においても、本研究の実験でも確認されない。しかし、「書く」「読む」「丁寧に書く」「丁寧に読む」の4条件で実験したところ、「丁寧に書く」効果が、他の条件の2倍以上であった。
次に、図形及び英単語を書く大きさの学習条件を「小」「中」「大」「特大」として、実験したところ、単語において、主効果が得られた。「特大」の学習条件の際に、他の条件よりも高かった。
2)三島小の児童の3年間の作文を分析した結果、「文字を書く力」(字形、字間)については、校長先生に話を聞いて書く活動の成果が、その力が十分に習得されていなかった児童で大きかった。
話の後に、校長先生が児童の作文を読む過程を取り入れた場合には、作文を「書く意識」が高まり、「文章を綴る力」の伸びが大きかった。
今後も、三島小児童の実践を追いかけて、児童の言語能力の発達を観察していきたい。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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