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2003 年度 実績報告書

認知神経科学に基く注意障害児への支援

研究課題

研究課題/領域番号 15330198
研究種目

基盤研究(B)

研究機関茨城大学

研究代表者

尾崎 久記  茨城大学, 教育学部, 教授 (40092514)

研究分担者 篠田 晴男  立正大学, 心理学部, 助教授 (90235549)
前川 久男  茨城大学, 心身障害学系, 教授 (50165635)
松村 多美恵  茨城大学, 教育学部, 教授 (70091866)
岡崎 慎治  筑波大学, 心身障害学系, 助手 (40334023)
勝二 博亮  茨城大学, 教育学部, 講師 (30302318)
キーワード認知神経科学 / 事象関連電位 / 注意欠陥 / 多動性障害 / 連続遂行課題 / 運動関連脳電位 / 注意障害児 / 近赤外分光イメージング / 特別支援教育
研究概要

ADHDなど注意機能が関わる障害児への教育についてはティームティーチング(TT)で対応するなど部分的取り組みは行われているが、多くの場合は担任教員の個人的努力・配慮や教室で親等による付き添いで対応されているのが実情である。このような注意障害は、知覚・認知のみならず、記憶・学習・運動などのいずれか、あるいはいくつかの機能に関わる症状を呈し、ADHDのみならず知的障害、自閉症、学習障害などの症状とも密接に関わっている。そのため彼らへの適切な教育支援には、(1)注意の如何なる点で個々の子どもに困難さがあるのか、(2)それがいかなる認知的機能に由来するのか、(3)何故学習や行動上で困難さを呈するに至るのか、に関する情報が必要とされてきている。本研究は、最近の学校教育で看過しえない注意障害とその関連近縁症状について、神経心理学的検索と認知神経科学的計測をおこない、かれらへの有効な教育支援を企画しようとするもので、1年目の平成15年度には下記に取り組み、成果を得た。
1.研究条件を整備するため、64チャンネルデジタルDCアンプと近赤外分光イメージング装置を導入し、神経活動や脳血流変化を脳機能画像としてトプグラフィカルに捉えることが可能になった。
2.連続遂行課題や上肢挙上課題時の脳の局所神経活動の動態を捉え、認知神経科学的手法を注意障害児に適用するための基礎データを得た(研究発表参照)。
3.聴覚フィードバックによる発音改善(ダウン症)、事象関連電位による運動制御(ADHD)、事象関連電位による語音知覚(発達性読み障害児)についての検討進めた(研究発表参照)。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 岡崎慎治: "事象関連電位からみた注意欠陥/多動性障害(ADHD)児の運動制御"臨床脳波. 45・12. 759-765 (2003)

  • [文献書誌] 谷田部美里: "ダウン症児の発音改善における聴覚フィードバック増強の効果"筑波大学教育学部紀要(教育科学). 52. 221-227 (2003)

  • [文献書誌] 勝二博亮: "上肢挙上に伴う運動関連脳電位の検討I"臨床神経生理学. 32・1. 21-26 (2004)

  • [文献書誌] 小原貴子: "上肢挙上に伴う運動関連脳電位の検討II"臨床神経生理学. 32・1. 27-33 (2004)

  • [文献書誌] 細川美由紀: "発達性読み障害児における単音節語音知覚と事象関連電位"臨床神経生理学. (印刷中). (2004)

  • [文献書誌] Shingi Okazaki: "Developmental change of neurocognitive motor behavior in a continuous performance test with different interstimulus intervals"Clinical Neurophysiology. (印刷中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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