研究課題/領域番号 |
15330199
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鳥山 由子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (00302365)
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研究分担者 |
飯野 順子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (00344896)
中村 満紀男 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80000280)
柿澤 敏文 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (80211837)
佐島 毅 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (20241763)
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キーワード | 視覚障害教育 / 特別支援教育 / 盲学校 / 教科教育 / 専門性 / 支援センター |
研究概要 |
盲学校の専門性に立脚した視覚障害教育支援センターの設立についての研究するために、次の研究1〜研究3が設定されている。それぞれの研究ごとの今年度の研究実績概要は以下のとおりである。 研究1:盲学校教育現場で構築された指導法の体系化 筑波大学附属盲学校の授業の中から、特に視覚障害教育の専門性の要素が具体的に表れている教科として、数学、理科(化学・物理)、体育の3教科(4科目)を選び、各授業を継続して観察し、ビデオを主体にして業記録を撮った。現在、記録の分析を進めている。分析の観点、すなわち、視覚障害生徒に対する教科教育の専門性として、「実体験に基づくイメージ形成」、「言語化」「学習に必要な技術」の3点をまとめた。後は、これらの観点に沿って、まとめていく予定である。 研究2:通常の学校で学んだ視覚障害児童生徒のニーズに関する面接調査 聞き取り調査を進めており、授業における専門的な支援が得られなかったことが明らかになってきている。 研究3:諸外国のインクルージョン教育の実態と、そのなかでの視覚障害教育の専門性に関する調査 昨年度はイギリスの実態について現地調査を行った。今年度は、その際に収集した文献を研究した。特に、王立盲人協会(RNIB)によって継続して発行されている「Curriculum Close Up」及び、王立盲人協会によって発行されている図書、「One of the Class」は、ともに、通常学校における視覚障害児童生徒の教科教育の配慮事項をまとめたものであり、我が国の視覚障害教育支援センターの役割を考える上で多くの示唆が得られた。
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