研究分担者 |
徳永 豊 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 知的障害教育研究部, 室長 (30217492)
竹林地 毅資 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 知的障害教育研究部, 室長 (50332169)
干川 隆 熊本大学, 教育学部, 助教授 (90221564)
斉藤 宇開 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 知的障害教育研究部, 研究員 (20360745)
佐藤 克敏 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 知的障害教育研究部, 主任研究官 (20310360)
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研究概要 |
本研究の目的は、国内外の知的障害のある人の生涯学習の展開について,法制度の変遷,文化的背景等の社会的要因や,参加者及び保護者のプログラムに参加した経緯、これまで受けてきた支援や教育のヒストリー等,また支援者の障害に関する認識とプログラムの内容等の個人的要因を検討し,我が国における知的障害のある人のために有用な、生涯学習プログラムとその支援方法及び体制を開発することである。 平成15年度は、海外調査として,カナダのアルバータ州エドモントン地区、オーストラリアの南オーストラリア州アデレート地区、フィンランドのユヴェスキラ地区を中心に実地調査を行った。 カナダのアルバータ州エドモントン地区では,「アルバータ地域生活協会(親の会)」や「発達障害のある人のためのアルバータ州委員会(福祉行政機関)」との連携・協力をもとに,5つの大学(総合大学2校,地域総合大学3校)で,支援者が補助しながら,大学の通常の科目を聴講生として受講する知的障害のある人の生涯学習プログラムを実施していた。 フィンランドでは,特別職業学校において、障害ある生徒の後期中等教育の仕組みと職業教育における障害のある生徒への対応について協議した。また,フィンランド教育国家委員会では、後期中等教育段階から通常教育と職業教育が区別されていて、職業教育の中に特殊教育が含められているという情報を得た。 オーストラリアのアデレード地区では,フリンダース大学において,知的障害のある人が支援者(メンター)の補助を得て,大学の通常の科目を聴講生として受講するプログラムが実施されていた。また,アデレード市のコミュニティーセンターでは,地域の人の生涯学習のための多様なプログラムを実施しており,知的障害のある人向けのプログラムがあったり,通常のプログラムの中に,知的障害のある人が参加したりしていた。
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