研究課題/領域番号 |
15340068
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
川口 則幸 国立天文台, 電波研究部, 教授 (90214618)
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研究分担者 |
村田 泰宏 宇宙科学研究本部, 情報エネルギ工学研究系, 助手 (70249936)
藤沢 健太 山口大学, 理学部, 助教授 (70311181)
高羽 浩 岐阜大学, 工学部, 助教授 (90293539)
小林 秀行 国立天文台, 電波研究部, 教授 (20211906)
真鍋 盛二 国立天文台, 電波研究部, 教授 (30000178)
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キーワード | 超長基線電波干渉計 / 電波天文学 / 位置天文学 / 超高速情報処理 / 超精密計測 / スーパーSINET / 超高速情報処理 / 測地 |
研究概要 |
スーパーSINET回線へのアクセス回線を拡充した。これまでは、臼田64m電波望遠鏡(JAXA)の観測データのみが国立天文台三鷹のノードに接続され、高エネルギー研究所ノードを通したつくば32m望遠鏡(国土地理院)と核融合研ノードを通した岐阜11m望遠鏡と接続され、3局のネットワーク観測が可能であった。三鷹スーパーSINETノードに野辺山45m望遠鏡(国立天文台)、鹿島34m望遠鏡(NICT)が新たにアクセス可能になり、8GHz帯では4局(臼田、つくば、鹿島、岐阜)のネットワーク観測が、22GHz帯では2局(野辺山、鹿島)の観測が可能になった。また、三鷹局にVERA^*観測装置を整備し、これら全ての光結合局の観測データを磁気テープに記録することでVERA観測局(水沢、入来、小笠原、石垣)との共同観測も可能になった。また、スーパーSINET回線の強化により、山口32m望遠鏡が接続可能になった。この観測ネットワークを利用して世界で初めて観測データレートが毎秒2ギガビットという超広帯域の4局6基線実時間相関データの取得に成功した。 (1)観測成果 野辺山45mと鹿島34m間の22GHz帯観測に成功した。また、8GHz帯では臼田64m、つくば32m、岐阜11m、鹿島32mの4局6基線観測に成功した。 (2)装置開発(国立情報学研究所委託研究) 山口局用の新型FX分散相関器の開発に成功した。これまでの相関検出窓が時系列256点と狭く相関検出が困難であったが、これが1万6千点に広がった。山口局に配備され5局10基線観測に使用する。 (3)測地観測 日本の電子基準点になっている国土地理院つくば32mと岐阜大学11mとの間で広帯域の実時間測地観測の定常化に成功し、岐阜局付近の地殻変動速度が明らかになった。 (4)連携観測 光結合された観測局からのデータが三鷹で磁気記録運用が自動で行えるようになり、磁気テープベースでの観測しか行えないVERA観測局との連携観測が定常的に行えるようになった。
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