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2003 年度 実績報告書

陽子対スピン相関測定によるEPRパラドックスの検証

研究課題

研究課題/領域番号 15340071
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

酒井 英行  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90030030)

研究分担者 佐川 弘幸  会津大学, 総合数理科学センター, 教授 (50178589)
川畑 貴裕  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80359645)
矢向 謙太郎  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (50361572)
佐藤 義輝  東京工業大学, 理工学研究科, 助手 (00359689)
キーワードEPRパラドックス / アインシュタイン / ベルの不等式 / スピン一重状態 / スピン相関偏極度計
研究概要

量子力学の完全性についてアインシュタインらによって投げかけられたEPRパラドックスを、1964年にJ.S.ベルによって定式化された不等式の破れを実験的に測定することで、解決を目指すのが本研究の最終目標である。そのためには、(1)1SO状態の生成、(2)崩壊粒子のスピン相関測定が必要であるが、従来これらを実験的に実現することができなかった。我々は、1H(d,2He)核反応により2陽子系の高純度1重状態[1SO]を生成し、高エネルギーにブーストされた崩壊2陽子のスピン相関を測定する極度計EPOLを開発することで、このEPRパラドックスの解決をめざす。
本年度はスピン相関偏極度計EPOLを設計・完成させ、磁気スペクトロメータの焦点面に設置する。EPOLは、前段多芯線ドリフトチェンバーとプラスチックシンチレータホドスコープによる陽子対の飛跡解析部、炭素ブロックによるスピン偏極分析標的、後段多芯線ドリフトチェンバーとプラスチツクシンチレータホドスコープによる散乱陽子対の飛跡解析部の3部分で構成されている。
今年度は、1.多芯線ドリフトチェンバーの性能テストR/Dを行い、その結果に基づき改良を加える。
2.前段セグメントプラスチックシンチレータによる入射陽子対(2He)の選別部とそのロジック電子回路系の設計・製作する。
3.大量のバックグランド中からの目的とする2Heイヴェントの選別のために、縦横にセグメント化したプラスチックシンチレータによるホドスコープを設計・製作する。
研究は順調に進展し、大筋で計画通りに進んだ。2003年10月にはテスト実験を実施することもできた。約105個のEPRペアーのデータを収集することができた。現在解析中であるが、この結果に基づき更に測定装置や収集回路、データ解析プログラムの改良を行う。
このように本研究は極めて順調に進展している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Sakai: "Spin Entanglement Measurement of Two Protons"J.Phys.Soc.Jpn.. 72. C193-C195 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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