研究概要 |
3年間にわたる研究期間の中間年に当る本年度において,初年度の準備的研究に引き続いて本格的に研究を実行し,幾つかの重要な成果をあげることが出来た. (1)回転下のボーズ・アインシュタイン凝縮体を対象にして量子渦格子の集団励起の研究を遂行した.特に米国コロラド大学での実験を念頭において,Tkachenkoモードに焦点をあてて,その励起エネルギーを外部回転周波数の関数として理論的に算出した.高回転になるに従ってそれがソフト化する実験データを再現することが出来た. (2)三成分スピナー凝縮体の渦について,回転周波数と磁化の平面での相図を求めた.回転数の増加と共にマーミン・ホー渦が格子を組む様子を調べた.
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