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2004 年度 実績報告書

プレート収束境界における広域変成帯の温度-圧力-変形経路と流動場の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15340167
研究機関東京大学

研究代表者

岩森 光  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80221795)

研究分担者 鳥海 光弘  東京大学, 大学院・新領域創成科学, 教授 (10013757)
キーワードプレート境界 / 広域変成帯 / 沈み込み帯 / 変形 / 温度場 / マグマ / 前弧ウエッジ
研究概要

本研究の目的は、プレート収束境界の地質・岩石に記録されている証拠、特に広域変成岩に記録されている温度-圧力履歴と流動・変形から、収束境界でどのような力学的・熱的イベントが起こったのかを読み取ることである。このために、本年度は、プレート収束境界における流動場と温度場をあわせたフォワードモデルの構築を進めた。まず、沈み込むプレートによって誘起される広域的な温度場を、沈み込むプレートから放出される水の行方と関連させつつモデル化し、さまざまな沈み込みパラメター(沈み込み速度・角度および沈み込むプレートの年齢)に応じてどのように変化するかを調べた(Iwamori,2004)。また、広域的な温度場を、マグマの生成を制約条件としてマントルウエッジのレオロジーの関数として調べた(岩森・堀内,2005)。さらに、プレートにはさまれた「変成帯」に相当する領域(例えば前弧ウエッジ)の3次元流動変形と温度構造の数値モデル化を進めた。数値モデルの中では、前弧ウエッジは、下側を沈み込むプレートに、また大陸側を硬い島弧地殻によって仕切られること(すなわち、「バックストップ」の存在)を仮定した。この幾何学の中では、プレートの沈み込みにより、前弧ウエッジが引きずられ、ウエッジ内で3次元の螺旋循環流が誘起されることになる。本年は、この流れ場を予測するコードを開発し、また温度場と組み合わせるための工夫を行った。ただし、流れ場と温度場を組み合わせて予測するには至っておらず、来年度以降のさらなる数値モデル化の推進が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] プレートの沈み込みと島弧下のマグマ生成機構2005

    • 著者名/発表者名
      岩森 光, 堀内 俊介
    • 雑誌名

      月刊地球 (印刷中)

  • [雑誌論文] Phase relations of peridotites under H2O-saturated conditions and ability of subducting plates for transportation of H2O2004

    • 著者名/発表者名
      Hikaru Iwamori
    • 雑誌名

      Earth and Planetary Science Letter 227

      ページ: 57-71

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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