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2005 年度 実績報告書

沿岸域のセディメントトラップ試料に基づく渦鞭毛藻シストのタフォノミー

研究課題

研究課題/領域番号 15340177
研究機関長崎大学

研究代表者

松岡 數充  長崎大学, 環東シナ海海洋環境資源研究センター, 教授 (00047416)

キーワード渦鞭毛藻 / 渦鞭毛藻シスト / タフォノミー / セディメント・トラップ / 従属栄養種 / 独立栄養種 / 発芽実験 / 大村湾
研究概要

渦鞭毛藻シストフラックスの季節変化
大村湾沿岸の長与浦でのセディメント・トラップ調査を継続した.設置地点でのプランクトン群集を明らかにするため,採水器を用いて各層採水をトラップ回収時に行うとともに,水温・塩分・栄養塩・クロロフィル・濁度などの環境要因を観測した.海水プランクトン試料では珪藻群集と渦鞭毛藻群集を明らかにした.セディメント・トラップ試料では平均フラックス量,有機物含有量,珪藻群集,渦鞭毛藻群集を明らかにした.それにより一次生産における独立栄養性渦鞭毛藻と珪藻の寄与の違いを把握するとともに,従属栄養性渦鞭毛藻と餌料としての珪藻の変動の相関性を確認した.また,回収したフラックス中の珪藻殻と渦鞭毛藻シストの季節的変動を明らかにし,さらにそれとプランクトン群集の季節的変動の対応関係を把握した.
従属栄養性種の栄養細胞とシストの対応関係
またこれまでの予備実験で問題となった分類学的所属不明休眠細胞の発芽培養実験を通して,従属栄養種Protoperidinium thulesenseのプランクトン細胞と休眠細胞との対応関係を明らかにした.
渦鞭毛シストのタフォノミー
プランクトン群集,セディメント・トラップ群集,表層攪乱性堆積物群集さらに固定堆積物群集の相違を把握するために海水と堆積物表面とが乱れない試料を採取した.採取した柱状試料では^<210>Pb測定による平均堆積速度を明らかにし,堆積物に残されている珪藻,渦鞭毛藻遺骸の年間堆積量産出の基礎とした.それに基づいてトラップに捕捉されたシストが表層堆積物中に保存される割合を推定した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Seazonal Change of dinoflagellate cyst flux collected in a sediment trap in Omura Bay, West Japan2006

    • 著者名/発表者名
      Fujii, R., Matsuoka, K
    • 雑誌名

      Journal of Plankton Research Vol.28, No.2

      ページ: 131-147

  • [雑誌論文] Recent occurrence of a toxic Gymnodinium catenatum (Gymnodiniales, Dinophyceae) in coastal sediments of West Japan2006

    • 著者名/発表者名
      Matsuoka, K., Fujii, R., Hayashi, M., Wang Zhaohui
    • 雑誌名

      Paleontological Research In press

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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