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2003 年度 実績報告書

白亜紀環境変動の進化古生物学・層序学・地球化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15340178
研究種目

基盤研究(B)

研究機関早稲田大学

研究代表者

平野 弘道  早稲田大学, 教育学部, 教授 (00037293)

研究分担者 坂井 卓  九州大学, 理学部, 助手 (70128023)
長谷川 卓  金沢大学, 理学部, 助教授 (50272943)
安藤 寿男  茨城大学, 理学部, 助教授 (50176020)
川辺 文久  (財)自然史科学研究所, 研究員 (80329028)
坂 幸恭  早稲田大学, 教育学部, 教授 (10063687)
キーワード白亜紀 / 環境変動 / 海洋無酸素事変 / 大型化石層序 / 微化石層序 / 炭素同位体層序 / 堆積相解析
研究概要

北海道中川郡中川町に分布する白亜系蝦夷累層群について,研究代表者及び分担者の共同で,岩相層序,地質構造,堆積相解析,放散虫化層序の観点から調査・試料採集を実施した.その結果,調査地域の空知層群上部には玄武岩溶岩が分布しないこと,空知層群と下部蝦夷層群の層序関係は整合であること,両層群境界の放散虫層序上の年代はBarremian階とAptian階の境界付近に対比されること,などが判明するとともに,下部蝦夷層群の下部から若干の大型化石を得ることができた.
北海道留萌郡小平町に分布する白亜系蝦夷累層群について,アンモナイト類,イノセラムス類などの大型化石層序,放散虫微化石層序,安定炭素同位体層序の調査と試料採集を行った.その結果,放散虫微化石層序については,本邦白亜系の故散虫化石分帯に向けての基礎資料を得ることができた.炭素同位体層序については,従来の調査結果を確認するとともに,さらに上位層準まで分析範囲を拡張することができた.アンモナイト類,イノセラムス類などの大型化石層序については,従来の結果を確認するとともに,さらに国際対比に使用可能な示準化石を採集でき,より高精度のレンジ・チャートを作成することができ,信頼度の高い国際対比を行うことができた.
白亜紀を通じてみられる,地球規模の環境変動を解明するために,既に前年度に層序学的調査と試料採集を実施した中国遼寧省の白亜系について,炭素同位体比分析と花粉・胞子分析を実施した.これらの結果の国際対比は,次年度の課題である.
同上の目的で,タイ国コラート高原の陸成白亜系の層序,堆積相の調査を実施した.
以上の成果は,3月中旬に日を選んで研究代表者・分担者が一堂に会して報告会を開き,とりまとめるとともに,次年度の計画を立てる予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 西 弘嗣, 北里 洋, 平野 弘道: "白亜紀海洋無酸素事変の解明"日本古生物学会和文機関誌「化石」. 74号. 18-19 (2003)

  • [文献書誌] 高橋一晴, 平野弘道: "北海道北大夕張地域の前期白亜紀の炭素同位体比変動と古海洋環境変動"日本古生物学会和文機閥誌「化石」. 74号. 63-75 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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