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2004 年度 実績報告書

低エネルギー領域におけるQCD検証

研究課題

研究課題/領域番号 15340205
研究機関京都産業大学

研究代表者

岡田 憲志  京都産業大学, 理学部, 教授 (90093385)

研究分担者 竹内 富士雄  京都産業大学, 理学部, 教授 (40121537)
吉村 喜男  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 名誉教授 (50013397)
小林 正明  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 名誉教授 (40013388)
千葉 雅美  東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60128577)
キーワードQCD / ハドロニック原子 / シンチレーティングファイバー / カイラル摂動 / トポロジカルトリガー / ππ散乱長 / π^+π^-原子 / PSPM
研究概要

2004年度は、当初の予定通りCERNでの本実験用のビームタイムはありませんでした。8月から3週間にわたり、2003年末に設計試作した一体型ADC・TDC回路の性能テストをT11テストビームコースで行いました。この回路は、CERNで追加実験が採択されたπK原子の崩壊寿命測定用に開発した250ミクロン径の超微細シンチレーティングホドスコープ(HRH)読み出し用に用いる予定です。この実験で、新しい回路はオフライン解析で従来使用していたPSC回路の特徴である検出効率を99%以上に保持したままクロストークを減少させることができることがわかりました。しかも各ファイバーコラムに対するADC情報も持っているので補正による時間分解能の向上と同時にエネルギー損失情報も与えることができ、同一コラムを2個のπ粒子が通過した判定にも有効です。HRHと回路の試験結果は、空間・時間分解能、2粒子検出効率、斜め入射の特性などを解析しNIMに投稿中です。
DIRAC実験の全検出システム(DIRAC-Spectrometer)の性能に関する論文を発表しました(NIM, Journal of Physics G)。π^+π^-原子寿命は、全データの30%にあたるNi標的データを解析した結果、系統的な誤差を含め次の値を得ました。(Phys.Lett B投稿中)
τ=[2.91+0.47-0.60]x 10^<-15>sec
この+16%-21%の誤差は、目標値である10%よりも大きいが、残りの2/3のデータ解析で統計的な誤差は予定通り減少できます。系統的な誤差の主要部分である、粒子の混ざりと標的上のビームの広がりに関しては、より詳細な除去プログラムの開発中です。
2006年度から始まるπK原子寿命測定実験のための永久磁石のシミュレーションを始めました。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 2003

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Detection of π^+π^- atoms with the DIRAC spectrometer at CERN2004

    • 著者名/発表者名
      B.Adeva
    • 雑誌名

      Journal of Physics G : Nuclear and Particle Physics 30

      ページ: 1929-1946

  • [雑誌論文] DIRAC : A High Resolution spectrometer for Pionium Detection2003

    • 著者名/発表者名
      The DIRAC collaboration
    • 雑誌名

      Mucl.Inst.Methods in Physics Research A A515

      ページ: 467-496

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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