研究課題/領域番号 |
15340205
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
岡田 憲志 京都産業大学, 理学部, 教授 (90093385)
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研究分担者 |
竹内 富士雄 京都産業大学, 理学部, 教授 (40121537)
吉村 喜男 高エネルギー加速器研究機構, 名誉教授 (50013397)
千葉 雅美 首都大学東京, 都市教養学部理工学系, 助手 (60128577)
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キーワード | 実験核物理 / カイラル摂動 / QCD / S-波散乱長 / ππ原子 / ダイバーホドスコープ / ハドロニック原子 / πK原子 |
研究概要 |
1、2006年6月から9月にCERNのPS東ホールのππ原子測定用ビームコース(DIRACビームコース)をKπ用に改造し、その後11月までビームを使いテストデータ収集をする予定であった。主な改造点は、(1)分析電磁石以降の検出器系の左右のアームをそれぞれ4.0°,-1.5°回転させる。(2)ファイバーホドスコープを高分解能用(HRH)(0.5mm径から0.28mm径)へグレードアップする。(3)チェレンコフ検出器をK粒子用に更新する。(4)バックグラウンド除去用の永久磁石の設置である。日本グループは、(2)と(4)を担当した。 2、1-(2)に先立ちπK原子寿命測定用に新規作成したX面とY面のHRH(0.28mm径)の性能検査のためT11テストビームコースの整備とデータ取得システム(DAQ)を構築後、8月中旬から9月上旬にかけてデータ取得を行いHRHの検出効率と検出多重度が最適になるようにホドスコープ全チャンネルの閾値を設定した。 3、1-(4)の永久磁石固定用の架台をDIRACビームコースの標的下流に設置した。 4、HRHを含めた全検出器群をDIRACコースに設置しテスト実験を開始したが、PSシンクロトロンからDIRACビームコースへ陽子ビームを取り出す電磁石が故障し今年度の修復のめどが立たなくなったため、本年度πKの実験を行うことが出来なかった。CERN側の責任であるためビームタイムは2007年度に繰り越された。 5、そのためデータモニタリング系や検出器電圧などの設定系のソフトウエアの調整を行った。 6、2007年3月26日にDIRAC国内ミーティングを開催し、検出器性能などの現状報告、2007年度本実験のビームタイムの時期設定と実験参加プランを検討した。
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