研究課題/領域番号 |
15350113
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 千歳科学技術大学 |
研究代表者 |
KARTHAUS Olaf 千歳科学技術大学, 光科学部, 助教授 (80261353)
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研究分担者 |
安達 千波矢 千歳科学技術大学, 光科学部, 教授 (30283245)
今井 敏郎 千歳科学技術大学, 光科学部, 助教授 (80184802)
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キーワード | 薄膜 / ディウェティン / 色素 / 発光ダイオード / OLED / 結晶制御 / 自己組織化 |
研究概要 |
基板上のいわゆる「マイクロドーム」中に閉じ込められた色素の配向性と集合体をナノスケールで制御する新しいアプローチを使用している。そのマイクロドームは希薄な溶液からキャスティングすることで簡単に形成される。キャスティング溶液の「ディウェッティング」という自己組織化によって、狭いサイズ分布を持ったドームを作製することが可能となった。 ディウェッティングは全く純粋に一般的な物理的プロセスであり、従って多くの異なった化合物から様々なマイクロドームを作製することができるのである。 「電子発光材料の安定化」 有機発光ダイオードで良く使われているTPDのホール輸送材料は薄膜中で結晶化するが、結晶化するとデバイスの機能性は弱くなる。TPDのマイクロドーム構造を作製することで、アモルファス状態は安定になり、発光デバイスを作製することができる。しかし、デバイスの表面に占めるドームの割合は20%程度であり、デバイスの全体の明るさは減少する。 「光機能性材料の結晶制御」 様々な低分子光機能性材料のマイクロドームの作製が可能になった、例えばテトラフェニルベンジジン、ルブレン等。キャスティング後にどのような環境を与えるかによって、異なった凝集体(アモルファス、単結晶、多結晶、ファイバー)を作ることができる。顕微分光器観察によって、一つ一つのマイクロドームの特徴が明らかになる。そして多くの場合、化合物の光学特性は集合状態によって決まり、時にはマイクロドームのサイズに左右されることもある。
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