研究課題/領域番号 |
15360003
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物性・結晶工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
JEYADEVAN B 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助教授 (80261593)
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研究分担者 |
田路 和幸 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 教授 (10175474)
篠田 弘造 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 講師 (10311549)
佐藤 義倫 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助手 (30374995)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | FePt / ポリオールプロセス / 超密度磁気記録 / 化学合成 / 直接合成 / 構造制御 / サイズ制御 / 合金微粒子 |
研究概要 |
本研究では、溶液合成法の一つであるポリオールプロセスを用いて金属微粒子の合成を行っており、還元反応速度の制御によってナノ粒子の製造が可能と推測し、中間体の生成や溶解、および核生成と成長に深く関わっている試薬の添加により、反応速度の精密な制御により様々な結晶構造を持ったナノ微粒子の選択的合成に成功した。その中で、fct-FePtナノ粒子の直接合成がテトラエチレングリコール(TEG)中で白金及び鉄アセチルアセトネートを300℃で還元することにより達成された。粒子直径は5〜10nmの間であった。合成されたままのFePt粒子のX線回折像は超格子(001)と(110)反射を示し、正方結晶性を意味した。ヒステリシス損失の解析から室温(RT)で測定された31kOeのH_kは相当高い異方性を持つ部分配列fct構造のFePt粒子の存在を確認された。しかしながら粒子の強い静磁場相互作用のためにRT保磁力は2.1kOeであった。それらの問題を解決するために16年度は優れた磁気特性を持ったFePtおよびCoPt磁性微粒子分散媒の製造を行った。そして、粒子分散に用いた界面活性剤にあったカップリング剤を選択し、分子アンカー結合の手法を用いて大面積に配列する技術を確立した。その結果、小型高記録媒体の製造に必要とされるナノ構造体の合成および評価が可能となった。それらの成果を総合的に考慮した結果、今回小型高磁気記録媒体開発までには至らなかったがそれに向かった研究に役に立つ多くの知見を得ることができた。それらを基盤に更なる発展を目指す予定です。
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