• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

フェムト秒レーザーを用いたホログラフィによる超高速現象の観察とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 15360031
研究種目

基盤研究(B)

研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

久保田 敏弘  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (50013181)

研究分担者 粟辻 安浩  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助手 (80293984)
キーワードホログラフィ / ホログラム / フェムト秒レーザー / 超短光パルス / 光伝播 / 超高速現象
研究概要

本研究は、フェムト秒レーザーを用いたホログラフィにより光の伝播の様子を連続画像として観察する技術を開発し、それを超高速現象の観察・計測に応用することを目的としている。本年度の研究成果は以下の通りである。
1.ホログラムの作製と光波面の観察
購入したモードロックTi:Sレーザーを用いて基本的なホログラムの記録光学系を組み、ホログラムの作製を行った。発振波長は700〜900nmの間で選択できるが、使用できる記録材料の感光域が限られていること、赤外ビュアーなどを使わずに眼で観察しようとするには、中心波長720nm程度が限度であり、この波長領域では記録材料としてアグファ8E75HD乾板を使ってホログラムが作製できることを確かめた。
2.観察位置による光波面の形状の変化についての解析
基本的な光学系により作製したホログラムから再生される光波面の像は、観察位置によってその傾きが異なることが観察される。この現象について理論的に解析した。この傾きは、参照光と物体光の光路長がホログラム面上で一致するための物体光点の軌跡として求められ、計算結果は実験結果と一致した。
3.アレイイルミネータから出射される光パルスの観察
アレイイルミネータは、入射した1本のレーザービームから多数の平行なビームを発生させるための素子である。光パルスが入射すれば、一定の時間間隔をもって順次多数の光パルスが出射されるが、その現象を鮮明に捉えることができた。この際、出射される光パルスの面は出射方向によって異なること現象が観察された。これを説明するための理論解所を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 粟辻安浩, 小松彩, 久保田敏弘: "超短パルスレーザーを用いたホログラフィによる光伝播の観察I"Optics Japan 2003 講演予講集. 284-285 (2003)

  • [文献書誌] 小松彩, 粟辻安浩, 久保田敏弘: "超短パルスレーザーを用いたホログラフィによる光伝播の観察 II"Optics Japan 2003 講演予講集. 286-287 (2003)

  • [文献書誌] Toshihiro Kubota: "The Art and Science of Holography"SPIE Press. 355 (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi