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2004 年度 実績報告書

導電性ゼオライト電極及び動電現象を用いた汚染土壌のレメディエーションに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15360145
研究機関秋田大学

研究代表者

吉村 昇  秋田大学, 工学資源学部, 教授 (60006674)

研究分担者 神谷 修  秋田大学, 工学資源学部, 教授 (60113891)
鈴木 雅史  秋田大学, 工学資源学部, 助教授 (60226553)
昌子 智由  秋田大学, 工学資源学部, 講師 (70226299)
水戸部 一孝  秋田大学, 工学資源学部, 講師 (60282159)
キーワード動電現象 / 土壌汚染 / 重金属回収 / 天然ゼオライト
研究概要

動電現象を利用した処理には、操作が比較的簡単である、低コストで処理可能、酸供給、微生物処理等と組み合わせる事が可能、等の利点がある。しかし、このように様々な利点を持つこの処理法にも問題はある。これまで動電現象を起こして重金属を回収する際は、イオン交換水等を土壌に浸透させて動電現象を生じさせており、陰極側に重金属イオンや重金属沈殿物を集め、その後回収している。実際にこの処理法を行った場合は、高濃度の重金属の混じった排水等の処理も行わなければならない上、排水等による2次汚染の可能性も否定できない。そこで、我々は天然ゼオライトに着目し、これにカーボンを添加することで電極として使用し、重金属を吸着させて回収することを目的としてきた。今年度は、より強度が高く、簡単に大面積の電極を作製することを目的に、天然ゼオライトにセメントを混ぜた電極を作製し、その特性を調べるとともに、実際に汚染土壌からの重金属回収に利用した。
その結果、以下の事が明らかとなった。
・本研究で作製したゼオライト電極は、液中における優れた導電性と、強力なイオン吸着能力を併せ持っているため、動電現象を利用した重金属回収に用いる場合には抜群の性能を発揮した。また、強度もカーボンを添加した場合より大幅に向上した。
・開発したゼオライト電極が重金属イオンを大量に吸着することによって、排水中の鉛濃度は大幅に抑えられ、排水による2次汚染の不安はかなり軽減された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 動電現象を用いた重金属回収に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      鈴木雅史, 昌子智由, 吉村昇
    • 雑誌名

      電気学会論文誌A Vol.125(掲載決定)

  • [雑誌論文] 天然ゼオライトによる土壌汚染物質の除去電極の開発とその特性2004

    • 著者名/発表者名
      鈴木雅史, 昌子智由, 吉村昇
    • 雑誌名

      静電気学会誌 28・4

      ページ: 225-229

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Development of Electrode for Removing Pollutants in Soil by the Natural Zeolite and its Characteristics2004

    • 著者名/発表者名
      M.Suzuki, T.Shoji, N.Yoshimura
    • 雑誌名

      Proc.of International Symposium on Electrostatics and Atmospheric Pressure Plasma

      ページ: 237-244

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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