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2004 年度 実績報告書

クリーン金属アークプラズマを用いた高速ドライ配線技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15360189
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

榊原 建樹  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (10023243)

研究分担者 滝川 浩史  豊橋技術科学大学, 技術開発センター, 助教授 (90226952)
丸中 正雄  新明和工業(株), 開発センター, 研究員
キーワードCu配線 / ドライプロセス / 真空アーク蒸着 / 磁気輸送フィルタードアーク / T-FAD / マルチソースガン / プラズマスキャナー / 大面積成膜
研究概要

本研究の目的は,従来の電気メッキによる半導体LSI用Cu配線技術に代わり,真空アーク蒸発法をベースにしたドライプロセスによるCu配線の要素技術を確立することである。真空アーク蒸着法は,真空アーク放電の高温の陰極点によって固体金属を蒸発させ,雰囲気ガスを必要とせず高エネルギーのイオンを発生させる方法である。しかしながら,陰極点からは固体金属陰極の微粒子,いわゆるドロップレットが発生する。このドロップレットが膜に付着すると膜質が均一でなく,また,配線溝にもCuの埋め込みができなくなる。そこで,申請者らが開発したT字状磁気輸送型フィルタード真空アーク蒸着装置(T-FAD)を適用する。具体的な項目は以下のとおりである。
(1)現在のメッキ法の少なくとも2倍以上のCu膜成膜速度を達成するイオン源の開発。
(2)均一膜厚分布を持つ大面積成膜を実現する技術の開発。
(3)本提案手法によって得たCu膜の導電率。
(4)膜質分析による導電率の学術的解明と導電率向上のための技術指針。
(5)ボイドフリー埋め込み技術・過剰積上研抑止技術の確立と細線埋め込みへの指針。
本年度は,従来のT-FAD装置ベースとしたマルチガンタイプのフィルタードアーク発生装置の詳細設計および一部製作を行なった。また,成膜速度を改善するため,プラズマ磁気輸送ダクトにバイアスを印加する方法を検討した。その結果,適切なバイアスを印加すると成膜速度が2〜3倍に改善されることを明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] Improvement of Deposition Rate in T-Shape Filtered Arc Deposition2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Iwasaki
    • 雑誌名

      Proceedings on PSS-2005/SPP-22

      ページ: 173-174

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] T字状フィルタードアーク蒸着におけるDLC膜成膜速度の向上2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Iwasaki
    • 雑誌名

      プラズマ応用と複合機能材料 14

      ページ: 71-74

  • [雑誌論文] Fabrication of diamond-like carbon film on rubber by T-shape filtered arc deposition under the influence of various ambient gases2004

    • 著者名/発表者名
      H.Takikawa
    • 雑誌名

      Thin Slid Films 457

      ページ: 143-150

  • [雑誌論文] Physical-chemical hybrid deposition of DLC film on rubber by T-shape filtered-arc-deposition2004

    • 著者名/発表者名
      N.Miyakawa
    • 雑誌名

      Vacuum 73

      ページ: 611-617

  • [雑誌論文] 真空アーク蒸着法によるダイヤモンド様炭素成膜における巨視的プロセス特性の陰極材料依存性2004

    • 著者名/発表者名
      南澤伸司
    • 雑誌名

      真空 3

      ページ: 108-203

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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