研究課題/領域番号 |
15360197
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子デバイス・電子機器
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研究機関 | 名古屋大学 (2005) 独立行政法人理化学研究所 (2003-2004) |
研究代表者 |
川瀬 晃道 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00296013)
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研究分担者 |
大谷 知行 理化学研究所, 川瀬独立主幹研究ユニット, ユニット研究員 (50281663)
山下 将嗣 理化学研究所, 川瀬独立主幹研究ユニット, 基礎科学特別研究員 (10360661)
DOBROIU ADRIAN. C 理化学研究所, 川瀬独立主幹研究ユニット, ユニット研究員 (90391846)
牧 謙一郎 理化学研究所, 川瀬独立主幹研究ユニット, ユニット研究員 (50392121)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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キーワード | テラヘルツ波 / イメージング / 超伝導トンネル接合素子 / パラメトリック発振 / 分光 |
研究概要 |
テラヘルツ光は周波数が大約0.3〜10THzの領域の電磁波であり、光学的な振る舞いをする遠赤外線と電磁相互作用が顕著に現れるミリ波との間に位置し、医学や生物学をはじめとする広範な領域で新しい測定手法として急速に注目を浴びてきている。 平成17年度は、小型Nd:YAGレーザーの導入による光注入型テラヘルツパラメトリック発生器の小型化を達成し、超伝導検出器の試作・基本特性評価を終えた。光注入型テラヘルツパラメトリック発生器の小型化については、トップハット型ビームプロファイルのNd:YAGレーザー、および光注入用の高出力半導体レーザーを導入した。さらに、テラヘルツ光源とスキャニング・システムを使用して、STJ検出器を用いたテラヘルツ・イメージングに初めて成功し、イメージ品質改善を行った。 光注入型テラヘルツパラメトリック発生器は、非線形光学結晶(MgO:LiNbO_3)を励起用レーザー(Nd:YAGレーザー)で励起する単純な構造のテラヘルツパラメトリック発生器に、ストークス光に相当する単一周波数の種光源を注入することで、大幅な狭線化と高効率化を得た。具体的には、従来のガウシアンプロファイルに代わり、トップハットビーム形状を有する超小型Nd:YAGレーザーを励起光源に導入し、小型化、高安定化、高効率化、堅牢化を図った。また、外部共振器型モードホップフリー波長可変半導体レーザーを種光源に導入し、全波長可変域におけるテラヘルツ光のモードホップフリーチューニングを実現し、テラヘルツ分光イメージングの性能向上を達成した。
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