研究概要 |
本研究では,表面筋電図からの運動単位の分離とその活動の可視化のため,以下のように研究を実施した. 1.多チャンネル皮膚表面電極の製作 多チャンネル表面電極を製作するために,本年度は16チャンネルの表面電極を2種類試作し,その特性を評価した. 2.計測システムの製作 ノイズ対策と高精度な測定のために高精度の多チャンネルAD変換器を製作し,計測システムを構築しつつある. 3.運動単位の分離手法の改良 独立成分分析を用いた多チャンネルブラインドデコンボリューション法を筋電図処理に適するように運動単位の統計モデルを導入した.人工的なデータに対して,その有効性を評価した. 4.分離された運動単位の活動の3次元時系列位置推定 分離された個々の運動単位に由来する皮膚表面上の電位より,電流源の推定を行うアルゴリズムを検討した.
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