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2003 年度 実績報告書

残響時間法を利用した表面積計の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15360221
研究機関熊本大学

研究代表者

鳥越 一平  熊本大学, 工学部, 助教授 (40134663)

研究分担者 瀬上 隆  リオン株式会社, 研究開発部長
キーワード残響時間 / 表面積 / 音響インピーダンス / マイクロホン / ノイズ断続法
研究概要

本研究は,残響時間法を利用して物体表面積を測定する方法を実用化することを目的としている.この目的を達成するためには,測定装置内を可能な限り拡散音場に近づけること,被測定物体の体積効果の補正法を確立することが必要となる.
本年度は,基礎的な実験を行うための試作装置を設計・製作した.まず,可能な限り拡散音場に近い音場を測定容器内に形成するため,容器の形状について検討を行い,実在の残響室を縮尺1/50で相似に縮小した容器を製作した.続いて,音源およびマイクロホンについても,拡散音場を形成し音圧の空間平均を検出するという観点から検討を行い,機種,使用個数,取付位置を決定した.これに合わせて,音源駆動回路,マイクロホンアンプを設計・製作した.さらに,ノイズ断続法を用いて残響時間を測定するための処理プログラムを製作した.以上の製作によって,残響時間式表面積計のプロトタイプが完成した.また,実験用被測定物体として,体積と表面積の関係を系統的に変化させた円柱状サンプルを数十個準備した.
一方,被測定物体の体積効果の補正法を検討するために,音響式体積計(計測科学研究所製)を改造して実験を行い,被測定物体の体積と音響インピーダンス偏角の関係を調査した.その結果,音響式体積計と残響時間式表面積計とをインテグレートできる見通しが得られた.
次年度は,上記のプロトタイプとサンプルを用いて,残響時間と表面積の関係,サンプルの形状の影響,サンプルの体積の影響について実験を行う.その結果に基づいて,試作装置に必要な改良を施すとともに,処理の自動化を進め体積補正処理を実装した実用的なプログラムの開発を行う.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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