研究課題/領域番号 |
15360228
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
呉 智深 茨城大学, 工学部, 教授 (00223438)
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研究分担者 |
横山 功一 茨城大学, 工学部, 教授 (20302325)
原田 隆郎 茨城大学, 工学部, 助手 (00241745)
佐々木 豊 茨城大学, 工学部, 教授 (90225897)
横田 浩久 茨城大学, 工学部, 講師 (30272115)
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キーワード | 都市インフラ構造物 / 構造ヘルスモニタリング / 分布型光センシング / BOTDR / FBG / 損傷検知 / 実時間的診断システム / ワイヤレスセンシング |
研究概要 |
本研究では、BOTDR分布型および多点型FBG光センシング技術をはじめ、各種光センシング技術の分布計測性状を検討した上で、それらによる都市インフラの構造ヘルスモニタリング手法を開発した。第2年度においては次の成果が得られている。(1)BOTDR光分布型センシングに関する基礎的な検討結果を踏まえ、RCおよびPC曲げ供試体を用いた実験により、BOTDRの精度向上手法、BOTDRとFBG多点型センシングを融合したモニタリング手法およびリモートモニタリング手法に関する検討を行った。(2)前年度に実施したBOTDRやFBG光センシングに関するFRP補強されたPC桁橋のセンシングを行うためのモデル実験、また、海外におけるBOTDR手法とETDR手法による梁-柱接合構造体のひずみ分布、ひび割れおよび圧縮損傷の分布センシング能力に関する比較実験などのデータ解析を行い、各種光分布計測に関する原理的究明および有効性をまとめた。(3)FBG多点型センシング手法に関して、コンクリート構造物などに適用するための長ゲージセンサを考案し、構造物の劣化検知能力や各種動的性状を有する構造体の動的同定能力を向上させる手法を開発した。(4)コンクリートトンネル覆工のひび割れ、圧縮劣化性状などの非線形性を表現した逆解析手法に関するモデル構築を行うとともに、分布型光センシングおよびFBG多点型センシングによる取得データを入力値としたNNによる劣化同定手法の同定能力の向上を図った。(5)BOTDRおよびFBG時間的および空間的分布センシングデータの集計・処理システムの構築を行い、ひび割れ解析手法、構造分散同定およびニューラルネットワーク大規模解析手法を発展し、静的ひずみやひび割れ分布、動的応答データを用いた診断解析手法を構築した。
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