研究課題/領域番号 |
15360235
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
二羽 淳一郎 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60164638)
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研究分担者 |
大即 信明 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40211106)
横田 弘 港湾空港技術研究所, 構造強度研究室, 室長 (50344312)
濱田 譲 ドーピー建設工業(株), 技術センター, センター長(研究職)
河野 克哉 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (40361779)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | プレストレストコンクリート / 超高強度繊維補強コンクリート / 複合構造 / 一体化 / プレキャスト化 / せん断耐力 / トラス構造 / 寸法効果 |
研究概要 |
橋梁への適用を念頭において、新形式PC構造の実用化に関する研究を行った。すなわち、PC桁のウエブ部分に超高強度繊維補強コンクリート(UFC)を適用し、強度と耐久性に優れた複合構造の実現を目指した。平成15年度における基礎的な検討から、通常のコンクリートを用いたフランジ部とUFCを用いたウエブ部の接合には、せん断キーと貫通鉄筋の併用が効果的であり、またPC桁端部には、ずれ止め用のスタブを設けることが有効であることを確認した。平成16年度は、以上のディテールに基づき、供試体を製作した。平成16年度は、UFCウエブパネルの形状を四角形とし、ウエブを連続的に製作したもの、三角形やトラス状として、ウエブを離散的に製作したもの、さらにトラス状としたUFCに軸方向プレストレスを導入したものを製作し、実験と非線形FEM解析の両面から、その剛性、変形能力、耐荷力などの力学性状を評価した。 以上の結果、いずれの形式においても、UFCをウエブ材料に用いた新形式の複合PC構造は、優れた変形性能を示すことが明らかとなった。また、連続的な四角形パネルを用いた場合は、離散的な三角形パネルやトラス状のUFCを用いた場合に比べて、2倍以上の耐荷力を有することが確認された。また、トラス状のUFCにプレストレスを導入した複合構造の場合は、三角形パネルを用いた場合と比較して、約1.5倍の耐荷力が得られることが示された。以上の通り、PC桁のウエブをUFCパネルに置き換えた新形式のPC構造は、構造形式として、十分に成立することを確認した。 以上の知見を土木学会論文集、コンクリート工学年次論文集、国際会議などで発表した。
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