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2003 年度 実績報告書

環境促進実験に基づく交通基盤施設のライフサイクルアナリシスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15360237
研究種目

基盤研究(B)

研究機関名古屋大学

研究代表者

伊藤 義人  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111826)

研究分担者 金 仁泰  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10362279)
北川 徹哉  名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 助教授 (10287584)
宇佐美 勉  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50021796)
キーワード環境促進実験 / 劣化予測 / ライフサイクルアナリシス / 腐食 / 熱劣化 / 鋼材 / ゴム支承
研究概要

以下の環境促進実験を行い基礎的データを収集し,長期間の劣化特性を把握するとともに,ライフサイクルでの評価が行えるように基本的なモデルを構築した.
1)鋼材:塗装塗り直しの場合の劣化評価をするために,まず,バージン材に塗装をし,環境促進実験装置を使い錆を発生させ,その後,種々のケレンを行った供試体を作り,再塗装し,さらに環境促進実験を行い,防錆の劣化性能を見た.なお,環境促進実験は,S6サイクルの塩水噴霧複合サイクルを行った.その結果と従来の暴露実験結果を使い,飛来塩分量をパラメータとした促進倍率を求めるモデルを作成し,橋梁などの設置位置を考慮したライフサイクルアナリシスを可能とするモデルを作成した.
2)酸性雨複合サイクルは,今後,中国における石炭利用が増したときの酸性雨被害について,その長期劣化予測をするためである.酸性雨複合サイクル実験装置を購入し,試験的な環境促進実験を開始した.
3)鋼・コンクリート境界部:コンクリートに鋼材が埋め込まれた部位の腐食劣化の評価を行うため,部材レベルの供試体を作り,塩水噴霧複合サイクル実験を長期間行い,ライフサイクルアナリシスの基礎データを得た.
4)ゴム支承:ゴム支承の5つのメーカーから,ダンベル供試体の提供を受け,5つの環境要因(塩水噴霧複合サイクル,酸性雨複合サイクル,熱老化,光劣化,オゾン劣化)の環境促進実験を行い,主たる環境要因の絞り込みを行い,熱劣化とオゾン劣化が重要であることを明らかにした.また,その劣化特性を明らかにして,ライフサイクルアナリシスの基礎データを得ることができた.特に,熱劣化については,アレリヌス式を用いた劣化予測を可能とするモデルを作り,橋梁などの設置場所の気温条件を考慮した劣化モデルを開発した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 伊藤義人, 金 仁泰, 太田 洋, 貝沼重信: "鋼材の腐食耐久性評価のための環境促進実験に関する基礎的研究"土木学会 構造工学論文集. 49A. 697-706 (2003)

  • [文献書誌] 貝沼重信, 細見直史, 金 仁泰, 伊藤義人, 柿木信宏: "面外ガセット溶接継手の腐食特性と疲労挙動に関する基礎的研究"土木学会 構造工学論文集. 49A. 707-715 (2003)

  • [文献書誌] In-Tae Kim, Yoshito Itoh, Yoshihisa Kadota, Shigenobu Kainuma: "Corrosion characteristics of painted steel plates with different preparation of steel substrates"Proc.9^<th> East Asia-Pacific Conference on Structural Engineering and Construction. (CD-ROM). (2003)

  • [文献書誌] In-Tae Kim, Yoshito Itoh, Yoshihisa Kadota, Shigenobu Kainuma: "Effect of surface preparation on corrosion durability of painted steels"Proc.7^<th> Korea-Japan Joint Seminar on steel bridges. (CD-ROM). (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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