研究課題/領域番号 |
15360266
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
出口 一郎 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00029323)
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研究分担者 |
竹原 幸生 近畿大学, 理工学部, 助教授 (50216933)
荒木 進歩 大阪大学, 大学院・工学研究科, 講師 (80324804)
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キーワード | 地形性離岸流 / rip channel / カスプ地形 / 海浜流数値計算 / 突発性離岸流 |
研究概要 |
2002年〜2004年の間にローカルリモートセンシングで捕らえられた離岸流及び極浅海域に設置した計測機器で観測された離岸流のすべてについてその特性を解析し、発生形態による分類を行った。その結果、観測された離岸流は、発生位置及びその継続悲観(定常性)によって、以下のタイプに分類できることがわかった。 1)カスプ地形の凹部から発生し、継続時間が長い離岸流。波向きに対する依存性は比較的低く、斜め入射波によっても発生する。 2)カスプ地形の凸部から発生し、継続時間が比較的長い離岸流。ただしこの場合は、沿岸砂州が存在し、汀線の凸部前面にいわゆるrip-channelが形成されていることが重要な条件となる。入射波向きに大きく依存する。 3)直線状海浜においても突如発生する突発性の離岸流。継続時間は数分から高々10分程度である。 これらの離岸流のうち、1)及び2)の離岸流は、従来の海浜流数値計算で十分な精度で再現することができた。 一方、3)の突発性離岸流の発生条件について、それが観測された同時刻の発生地点周辺の水位変動、沖における入射波特性などとの関係で解析を行ったが、極浅海域での水位変動の周波数0.01Hz以下の長周期成分が減少している時期、あるいは方向分散が大きい時期に発生しやすいという結果は得られたが、その成因についてはまだ十分に解明することができなかった。 2004年度のローカルリモートセンシングでは、極浅海域にほぼ30m間隔で設置した4点の4角形を形成するGCPを設置して画像の幾何補正を行うシステムを開発した。その結果、離岸流内に投入した多数のトレーサーを追跡することによりPIVにより表面流速のベクトルを出すことが可能となった。さらに、数百枚の画像を重ね合わせたいわゆるARGUS画像を作成することにより、少なくとも最大波の砕波点以浅の海底地形の大まかな形状は計測することが可能であることが明らかになった。
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