研究分担者 |
樋口 壮太郎 福岡大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90352228)
関戸 知雄 宮崎大学, 工学部, 助手 (50301015)
松藤 敏彦 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00165838)
大迫 政浩 国立環境研究所, 循環型社会形成推進, 廃棄物研究センター・主任研究員 (00260266)
島岡 隆行 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (80202109)
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研究概要 |
各研究課題毎に,進展状況を示す。 1.「住民の埋立地受容性指標の研究」:3種類の住民アンケートを行った。その結果、焼却施設より埋立地に嫌悪感を持っている。見学すると許容度が高くなる。等のことが分かった。 2.「循環型社会における都市ごみ埋立物の量と物理組成に関する研究」:北海道内の3自治体を対象に埋立廃棄物について調査を行った。(1)"処理できないものは埋立地へ"という図式にある.(2)埋立物中の有機物量が20-40%もある。(3)重金属含有濃度もZn, Cu, Pb, Sb, Cd, Seで高い。 3.「都市ごみ埋立物中の重金属組成・溶出特性に関する研究」:都市ごみガス化溶融炉から発生する溶融飛灰の連続溶出試験を行い,長期間降雨にさらされたときの溶出濃度の変化に関する実験を行った。また、長期間を経過して溶出する機構について文献調査を行った。 4.「都市ごみ埋立地の持つべき前処理機能・設備に関する研究」:埋立前処理による埋立地の負荷軽減を行っているドイツの文献調査を行った。国内の前処理実証事例として埋立前洗浄として焼却灰の水洗浄(散水洗浄、機械洗浄)を行った事例の文献調査をおこなった。 5.「低負荷準好気性埋立実験による安定化研究」:焼却残渣の炭酸化による有害物質の安定化、廃棄物埋立地における有機物と有害物質との相互作用、廃棄物埋立地における腐食物質の生成および特性の課題を進行させた。また,埋立時期の異なる3ヶ所の埋立地(埋立区画)から浸出水を採取し,有機物や重金属を対象に安定化との関係を検討した。 6.「埋立層内における長期的な物質間の相互作用と浸出能に関する研究」:腐食物質と重金属及び疎水性有機汚染物質との相互作用、超長期的なシミュレーションモデル、全国の浸出水データ解析を行い、長期的な安定化現象について研究を進めた。
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