研究課題/領域番号 |
15360318
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
有賀 隆 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (60303658)
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研究分担者 |
廣瀬 幸雄 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (10117921)
森川 高行 名古屋大学, 大学院環境学研究科, 教授 (30166392)
涌田 幸宏 名古屋大学, 大学院環境学研究科, 助教授 (30255020)
佐藤 滋 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60139516)
出口 敦 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教授 (70222148)
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キーワード | まちづくり空間タイプ / 3次元都市環境シミュレーター / 市街地更新データベース / 対話型シミュレーション / まちづくりデザインワークショップ |
研究概要 |
本研究は、多様な計画主体や事業主体の利害関係が複雑に錯綜する地域のまちづくりにおいて、住民や関係権利者、専門家、NPO、民間企業、そして行政が将来のまちづくりの目標となる都市の環境像を共通に認識し、合意を形成するための科学的なまちづくり手法を、まちづくり資源のデジタルデータベースと相方向対話型3次元都市環境シミュレーションシステムを用いて開発することに主眼を置いている。 本年度は、平成16年度の研究成果として開発した「都市空間目標像を協働で立案・合意形成するための相方向対話型シミュレーションシステム」を活用し、各研究対象事例地区で市街地更新の目標像とその実現のためのプロセスシナリオを作り、まちづくりシミュレーションを試行した。個々の建物の建替えサイクルを概ね30年と設定し、市街地像の想定・再現方法とこれらに対応する市街地の性能・機能、構成、土地利用などを含むコミュニティ空間のシミュレーション方法を研究開発した。 1)対象事例地区毎のまちづくりのシナリオの想定 各地区において住民・地権者、専門家、行政などの協働作業チームを組織し、ワークショップ形式でコミュニティの市街地更新シナリオの作成と、それに基づくプロセスモデルの想定・開発を行った。 2)コミュニティの参加と合意形成をベースとした地区単位でのシミュレーションモデルの試作 都市の立体模型とコンピュータ映像処理を併用するまちづくりデザインシミュレーション手法を、地区スケールの市街地更新シミュレーションシステムとして発展、改良した。まちづくり資源データベースの自然・社会環境資源の要素を加え、複数のシナリオに基づく目標市街地像と実現プロセスモデルを開発し、地域コミュニティの特性に応じたシステムとして試作した。 上記1)、2)を基礎として、各研究対象事例地区で開発を進めた対話型まちづくりシミュレーションシステムを実践応用する社会実験を進め、コミュニティベース型の都市計画支援技術を試行、構築した。 3)まちづくり社会実験を基盤とした計画支援システムの試行と構築 地域コミュニティとの協働により、まちづくり教育や事業プログラムの開発などを含む計画支援システムを試作、開発した。前年度までの密接な地域連携を踏まえ社会実験を通してシステムの検証、評価を行い、必要な改良を実施した。 4)コミュニティ特性に応じたまちづくり目標空間像の提示 一連の研究ならびに社会実験を通して、地域コミュニティが立案、共有化したまちづくりの個別目標空間像を、地域特性に対応した総合的な市街地更新目標像として統合化し、これを基にコミュニティベース型都市計画支援技術の有効性を検証し、その成果を地域に公開した。
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