研究課題/領域番号 |
15360327
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
三宅 理一 慶應義塾大学, 大学院・政策・メディア研究科, 教授 (70157618)
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研究分担者 |
赤堀 忍 芝浦工業大学, 工学部・建築工学科, 助教授 (10327760)
渡邊 朗子 慶應義塾大学, 大学院・政策・メディア研究科, 専任講師 (80286632)
山田 雅夫 慶應義塾大学, 大学院・政策・メディア研究科, 助教授 (90365445)
鳥海 基樹 東京理科大学, 工学部・建築工学科, 専任講師 (20343395)
山名 善之 東京理科大学, 工学部・建築工学科, 専任講師 (70349843)
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キーワード | 中世都市 / 近世城下町 / 密集市街地 / GIS / 地籍の変化 / 近代和風建築 / 地域資産台帳 / コンヴァーsジョン |
研究概要 |
2003年度における研究は日仏の当該機関の居力を下敷きに、以下の手順を追って実施された。 -建築・都市遺産とそのガバナンス、情報システム化に関する既往研究のまとめとその体系化(2003年4-8月) -フランス文化省における歴史都市政策とその情報管理に関する調査(9月) -鎌倉(長谷・山之内・雪ノ下)のGIS化とその分析(8-12月) -金沢(金沢城周辺地区)のGIS化とその分析(10-3月) -小田原中心市街地のGIS化ならびにGPSの利用(4-10月) -ナンシー(旧市街)のGIS化とその分析(9-12月) -フランスの歴史都市(リヨン・エクス=アン=プロヴァンス、ボルドー・リール)における歴史地区の実態調査とその情報管理システムに関する調査(1月) -工場群等を含んだ日仏の密集市街地の比較研究(横浜・リヨン・トルコワン、サン=ドニ)(10-3月) また、日仏間における研究は、以下の会議、ワークショップにて報告され、議論を行なった。 -近代遺産とそのガバナンスをめぐる日仏都市会議実施(京都:5月26-27日、東京:5月29-30日) -金沢ワークショップ(11月10-11日) -ナンシー・ワークショップ(11月24日) 上記の研究から得られた成果は以下の通りである。 1.地籍単位での都市形成を明らかにし、土地所有・建造物の建設サイクル・建築形態等の経年変化と地区単位での建築・空地・緑地などの広がりを組み合わせたGISデータベースの作成(ケーススタディ都市としての鎌倉・金沢・小田原・ナンシー) 2.地域の悉皆調査による建築状態の把握と、新たな近代遺産の発見、ならびにリスト化(とりわけ我国における近代和風建築の発見) 3.近代建築遺産に対する重点施策の立ち上げとその保護技術の開発(文化財クラスとはなりえない町並みや建築群に対する施策) 4.歴史資産を有した都市間での情報と人材の交換に対する新たな施策の立ち上げ(日仏間の共同データベースの開発) 5.近代に形成された密集市街地の把握と建築遺産を介した地域ガバナンスに対する知見の獲得(地域データベースの活用による新たな都市活性化プログラムの策定)
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