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2005 年度 実績報告書

担持型リビングオレフィン重合触媒の開発と気相重合プロセスへの適用

研究課題

研究課題/領域番号 15360419
研究機関広島大学

研究代表者

塩野 毅  広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10170846)

キーワードオレフィン / リビング重合 / チグラー・ナッタ触媒 / 担持触媒 / シングルサイト触媒 / プロピレン / 1-ヘキセン / 気相重合
研究概要

炭化水素への溶解性に優れる乾燥修飾メチルアルミノキサン(dried MMAO)をヘプタン中SiO_2と反応させることにより担持助触媒,MMAO/SiO_2を調製した.この担持助触媒とアルキルチタン錯体([t-BuNSiMe_2Flu]TiMe_2,1)とを組み合わせ,ヘプタン中でプロピレン重合を行った.比較のために同一条件下で1-dried MMAOからなる均一系触媒についてもプロピレン重合を行った.その結果,均一系に比べ担持系では重合活性が約一桁低下することがわかった.一方,担持系で得られたポリプロピレンの分子量は,均一系の分子量に比べ一桁以上高かった.これらの結果は,1-MMAO/SiO_2系の成長反応速度は1-dried MMAO系に比べ高い,すなわち,dried MMAOを担持することにより個々の重合活性種の性能が向上することを示している.そこで,活性点数の向上を目指して,1とMMAO/SiO_2を種々の濃度で予備接触させた後重合を行った.しかしながら,重合活性はほとんど変化しなかった.また,重合の経時変化を調べた結果,1-dried MMAO系ではリビング重合が進行するのに対し,1-MMAO/SiO_2系では重合初期から高分子量ポリマーが生成するものの分子量は重合時間によらずほぼ一定であり,連鎖移動が併発していることがわかった.さらに,1とMMAO/SiO_2をヘプタン中で予備接触させた後蒸発乾固することにより固体触媒を調製し,プロピレンの気相重合を検討したが,スラリー重合と同様リビング重合は進行しなかった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Effects of Solvent in Syndiospecific Living Polymerization of Propylene with [t-BuNSiMe_2(3,6-t-Bu_2Flu)]TiMe_2-MMAO Catalyst2006

    • 著者名/発表者名
      T.Shiono, Z.Cai, Y.Nakayama
    • 雑誌名

      Stud.Surf.Sci.Catal. (in press.)

  • [雑誌論文] シングルサイト触媒によるオレフィンのリビング重合2005

    • 著者名/発表者名
      塩野 毅
    • 雑誌名

      化学 60・10

      ページ: 74-75

  • [雑誌論文] シンプルプロセスによるポリオレフィンの高性能化・高機能化は可能か?2005

    • 著者名/発表者名
      塩野 毅, 石原 毅
    • 雑誌名

      化学工業 56・10

      ページ: 801-805

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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