• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

硝酸汚染飲料水の固体触媒法超高速浄化システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15360425
研究機関北海道大学

研究代表者

奥原 敏夫  北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (40133095)

研究分担者 吉永 裕介  北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助手 (60322848)
キーワード硝酸イオンの還元 / 固体触媒 / パラジウム-銅合金 / パラジウム-銅クラスタ / 高濃度硝酸汚染水
研究概要

本研究では水中の有害成分である硝酸イオンの迅速かつ低コストな除去法として新規な固体触媒法を提案し、(1)工業排水中の高濃度硝酸の高速分解と(2)飲用水のための地下水中硝酸浄化を目指す。この方法は、従来のバイオ法にとって替わる将来の浄化法と期待でき、基礎および応用研究はまさに緊急な課題である。とくに、農業地域では畑作や畜産を原因とする地下水汚染が全国的に指摘されており、地域で用いてきた井戸が危険な状況にあることが顕在化してきた。
本年度の得られた成果は以下である。
(1)工業排水の浄化
5000から10000ppmの硝酸イオンを含む排水を浄化できる触媒を見出した。ニッケルをベースとする白金との複合金属は従来触媒をはるかに凌ぐ高い活性を有し、安定性にも優れていることを明らかにした。
(2)地下水の浄化
200ppm程度の硝酸イオンを含む地下水の浄化に有効な触媒の探索をおこなった。パラジウムと銅との合金あるいはそれらのクラスタ触媒を用いて硝酸イオンを無害な窒素へ変換でききることを見い出した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] I.Mikami, Y.Sakamoto, Y.Yoshinaga, T.Okuhara: "Kinetic and Adsorption Studied on Hydrogenation of Nitrate in Water to Nitrogen over Pd-Cu Supported on Active Carbon"Appl.Catal.B : Environmetal.. 44. 79-86 (2003)

  • [文献書誌] I.Mikami, R.Kitayama, T.Okuhara: "Ultra-rapid Hydrogenation of High Concentrations of Nitrate Ions Catalyzed by Pt-Modified Ni Catalysts"Catal.Lett.. 91. 69-71 (2003)

  • [文献書誌] I.Mikami, Y.Yoshinaga, T.Okuahara: "Rapid Removal of Nitrate in Water by Hydrogenation with Zr-Modified Porous Ni Catalysts"Appl.Catal.B : Environmetal.. (印刷中). (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi