研究概要 |
宇宙探査機の低温動作型、推進・電力統合システムの試作研究」として,ヒドラジン系燃料および四酸化二窒素系酸化剤を使用した燃料電池発電試験および燃料の低温着火試験を実施した. 特に,ヒドラジン系燃料に添加剤を加えることにより凝固点を降下させ,0℃から室温付近での燃料電池発電を行い,オープン・サーキット状態で1.8Vと,水素/酸素系燃料電池の2倍程度の出力となる燃料電池発電が可能であることを見出した.このような反応は,種々の添加剤で確認できており,新たな燃料電池反応系として学会発表等を進めている.なお,ここで使用した燃料の凝固点は-20℃以下であり,低音での保管が可能な燃料としても有望であると期待される.
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