• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

原型炉を目指した分割型超伝導マグネット・第一壁/液体ブランケット統合システム開発

研究課題

研究課題/領域番号 15360487
研究機関東北大学

研究代表者

橋爪 秀利  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80198663)

研究分担者 結城 和久  東北大学, 大学院・工学研究科, 講師 (90302182)
キーワード高温超伝導体 / 分割型超伝導マグネット / バット接合
研究概要

10枚積層BSCCO2223ケーブルを用いた接合実験を実施し、接合面の角度を変化させて実験を行った。実験では電流を300Aで一定としている。実験結果より、垂直応力の増加に伴い、接合面における抵抗値が減少していくことが確認できた。また、垂直応力が等しいときには接合面の角度が30°、40°、45°のときでは規格化された抵抗値はほとんど同じ値を示しているのに対して、接合面の角度が50°、60°の場合は値自体が大きくなり、接合面角度が大きいほど抵抗値も大きくなることが明らかとなった。つまり接合面の角度が50°、60°の場合においては接合部抵抗値が接合面の面積に反比例していないことを意味している。この要因として、以下のことが考えられる。すなわち、本実験においては荷重がケーブルの垂直方向から与えられ、その力が垂直応力成分とせん断応力成分に分解される仕組みとなっているが、せん断応力が垂直応力よりも大きくなるとせん断応力の影響が大きくなり接合面においてすべりが発生し、面がずれることにより抵抗が大きくなり接合性能が下がったのではと考えられる。
また、今回の実験では接合面の角度が30°のときに最小抵抗値が得られ、抵抗自体は1.26μΩとなっており過去のデータの約3倍まで性能が向上している。なお、得られた結果は現在の実験装置で負荷できる最大の荷重条件でのデータであるが、30°の場合には応力値をさらに上げることによって抵抗をさらに小さくすることが可能であると考えられる。従って、今後、装置の改良を進めることにより、分割型マグネットの設計が可能となる目標抵抗値(<1μΩ)が実現されると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] JOINT PERFORMANCE OF HTc SUPERCONDUCTOR FOR REMOUNTABLE MAGNET SYSTEM2005

    • 著者名/発表者名
      H.Hashizume, S.Ito, S.Takami, A.Sagara
    • 雑誌名

      Fusion Science and technology (印刷中)

  • [雑誌論文] Performance analysis of butt jointing in remountable HTc superconducting magnet2004

    • 著者名/発表者名
      S.Ito, H.Hashizume, T.Yamauchi
    • 雑誌名

      International Journal of Applied Electromagnetics and Mechanics 19

      ページ: 467-472

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi