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2003 年度 実績報告書

陽子・中性子によるフラグメント生成と物質・生体影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15360499
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東北大学

研究代表者

馬場 護  東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (20005466)

研究分担者 佐波 俊哉  高エネルギー加速器研究機構, 放射線科学センター, 助手 (90321538)
渡辺 幸信  九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 助教授 (30210959)
キーワード陽子 / 中性子 / フラグメント / 生成微分断面積 / ブラッグカーブスペクトロメータ / エネルギー・TOF法
研究概要

初年度の本年は,フラグメントの測定法の検討と測定に必要な機器の選定,設計を行い,測定用チェンバーと付属品の製作を行うとともに,それを用いたテスト実験を行い,陽子・中性子に対して所期のデータを得る見通しを得た。また,デジタル信号処理を用いたデータ解析の高度化を進め,有用性を確認した。
1.フラグメント測定法の検討と機器の設計製作
陽子や中性子による核反応によって生成するフラグメントの微分断面積データを得るために1)フラグメントの測定手法と必要な検出器系の検討を行い,2)ブラッグカーブスペクトロメータ(以下BCS)とエネルギー・TOF法について実験条件の最適化と必要な機器の設計・製作を行った。
3)設計の基づき,BCS用チェンバーとサンプルチェンジャー,4)エネルギー・TOF法のための検出器チェンバーとサンプルチェンジャーを製作した。
5)これらを用いてテスト実験を行い,BCSについてはバックグラウンド低減が必要であるが中性子に対してもフラグメント測定が可能なことを検証し,6)陽子についてはエネルギー・TOFによって測定可能なことを実証した。
2.データ解析法の高度化
1)上記と平行して,デジタル信号処理法の検討を進め,2)BCSに適用するための条件の検討を行い,アナログ処理に比べての有効性を明らかにした。
3)エネルギー・TOF法における質量分解能の向上のためにマイクロチャンネルプレート型検出器を購入し,システムの設計を行った。
これらによって,来年度実験法を改良しつつ本格的なデータ収集にかかれる見通しを得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Sanami, M.Baba, et al.: "Measurement of Differential Cross Sections for Dose Evaluation of Ten's of MeV Neutrons"J.Nucl.Sci.Technol.. Supplement4(in press). (2004)

  • [文献書誌] T.Oishi, M.Hagiwara, M.Baba, et al.: "Application of Digital Signal Processing to Bragg Curve Spectrometer"Proceedings of Symposium on Radiation detector and It's Use. (in press). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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